>>45
当時の祖父は超スパルタで(私からしたら想像できないくらい優しいのですが)三輪車の一件以来、しばらくは外出禁止例が出ていたそうです。
仕方なく、父は新しい家の中を探検することにしたそうなのですが。

普段なら鬼ごっこのようにバタバタ走り回るのですが、その時はそんな気分にはなれなかったそうです。
特に庭には、近付いてはいけない…不思議とそう思ったそうです。

夕食を食べ終え、Tと少し遊び、さぁ寝ようと布団に入ったとき、何故か嫌な感じがしました。

父達は足を庭に向け、母(祖母)・T・父の順に和室で川の字で寝ていました。
しかし、父はなかなか眠れません。

昼間感じた違和感。
まるで大きくぽっかりと開いた穴に、すべてが飲み込まれていくようなそんな気がして、布団を顔までかぶって早く寝てしまおうと…。

しばらくして、眠りにつきかけたころ、ソレはやってきました。
突然、

「ドサッ!」

と、自分の右側に何か大きなものがのしかかってきました。
ソレは時折モゾモゾ動いては止まり、またモゾモゾ動きだしたりを繰り返しています。

突然のことに、布団の中で固まっていた父ですが、しばらくして

「Tのやつ…またかよ」