友人から聞いた話です。
身に降りかかる系で、実際喰らった友人もいるので関わりたくない方は読まない方が良いかもです。

友人Aはある雪の降る日に受験勉強をしていました。Aは当時高校3年生で1月のある晩だということでした。
夜も更けてきた頃、窓の外からノックをする音が聞こえます。

コン、コン、コン

3回です。
特に何も考えなかったAはそのまま窓をノックし返します。

コン、コン、コン

Aの部屋は2階です。窓の外にはベランダもありません。
雪の降る夜、そんなところにいる人はいるはずがありません。
しかしAは何も考えずにそのまま勉強に戻りました。
その時、Aはあることを思い出しました。それは数日前にAが友人Nから聞いた話でした。

----------------

この話を聞いた人間には必ず降りかかかる。聞きたいなら聞くな。
おまえが一人きりになった時、必ず一人きりになった時にそれは来る。
人間がいるはずもないドア、例えばベランダのない4階の窓、一人暮らしのワンルームマンションのトイレから聞こえるんだ。

コン、コン、コン

というノックの音。必ず3回なんだよ。
それを聞いたものは恐怖は覚えない。何故なのか分からないけれど恐いという感覚はないらしい。
けれど、ここからが大事なんだ。