>とは言え至くん情報だとわたしの応対をしてくれた先の美人さんは、何やらとても性格が悪いらしい。呼び出した彼を待つ間、貰ったLIMEと照らし合わせながら名札を見て一応確認したが、間違いない。あれは度々外面茅ヶ崎至を誘惑して我が物にしようとしている(至談)媚び売りの天才ーーー姫宮さんだ。


「名前ちゃん」
「あ、至くん」
「………天使か」
「え…」
「あはは、なんでもないよ。お待たせ」


初めて見る美人の二重人格にすっかり興味を奪われ、次々とやって来る男性社員たちににこやかな笑みを浮かべる姫宮さんを観察していると、後ろから聞き慣れた待ち人の声がして振り向く。


>「ありがと。なるべく早めに終わらせるから」
「待ってわたしもう帰るけど」
「せっかくそんな可愛い格好してくれたのに？もう帰るの？」
「あの、至くん、姫宮さんが怖いです…」


書類を渡し、もうこれで終わりかと思いきや、そのまま近付いてきた至くんとコソコソ話すわたしの姿を、遠くからジッと見つめているのだ。居心地が悪いなんてもんじゃない。もはやあの鋭い眼光に体を貫かれそうな気さえする。


「言っとくけどここからが本番だからね」
「どういうこと、」
「名前ちゃんの力であの面倒臭い女どうにかして」
「ねぇ、もしかしてそっちが本題とか言わないよね？」
「まさか。資料忘れたのは本当だよ。ただ途中でちょうど良いから俺の為に名前ちゃんにはひと肌脱いでもらおうと思って」


要するに厄介払いをしてほしいのだろう。ちょうど洒落込んで久々に気合いを入れた状態ではあるが、さすがに突然そんなことを匂わせる発見をすれば、会社での至くんの評価にも繋がる。
そこで、ここからどう言えばあの姫宮さんにも諦めが生まれ、至くんの同僚に対してもプラスな印象を与えられるか。


このキャラこんなひどいこと言わねぇだろw
りんたんの性格が滲み出てんじゃんw
人の悪いとこばっかり目につくりんたん夢主の方がよっぽど性格悪いよ
あとこの悪女まさかりんたんがモデル？
めんどくさいとことか性格悪いとか色々被ってるね
自分を好きでいてくれる人に対して厄介払いって言い方やばいよ
リアルで好かれたことなさそう