53 無名さん
ひとりごとのように呟いた筈の言葉に返ってきた言葉に美浜はしばらく硬直していたが、ゆっくりと振り返った。そこに立っていたのは見慣れた着流しに身を包みながら無表情に近い顔をしている少女だった。

着流しは着方だって言ってるでしょ!!!