54 無名さん
それからは早かった
英理は自身の弁護士事務所を立ち上げ
家を出て行った

小五郎は、人質に構わず発砲し問題に
なったため刑事をやめた

そのまま探偵家業をはじめる、といった彼は
三階建ての建物の
二階に探偵事務所を開き

私たちは
三階に居住スペースに引越しをした


取り巻く家庭環境が変わると、
私の周りで変化が起こった
その際たるものが、蘭だった

蘭の中で、基本私はいないもの
らしい。

引越しを終えて、この家で家事が出来るのは
私だけだから、と料理をすれば
いつの間にか捨てられ、違う料理が出来ている
ちなみに料理はどう頑張っても2人分しかない
きっと、小五郎と蘭の分なのだろう
(蘭はいつの間に料理を覚えたんだろうか…)

洗濯物のを部屋に届けると
次の日には洗ってはずのものが
洗濯機に入っている


だから私があ家で家事をするのは、
自分の分だけだった。


学校でどうしても関わらなければ
いけないときは、ねぇとかあの、とか
呼ばれる。

そんな蘭の反応を見ていた園子や
工藤くんにもその雰囲気が伝わり

いつしか話したりもしなくなったし、
すれ違うときとかは、嫌悪感を隠そうともしない
眼差しで私をにらみつけてくる


まぁ、別に
どうでもいいんだけどね

だって、その三人とはクラスが別だし
自分のクラスにいるときは
毛利名前として友達といるときの事が
多いから何かされることもない