56 無名さん
「ほら、着いたよ?自分の席について?」

「……嫌…」

「ぇ?」

僕は…
その場に座り込んで…

「ぅ、…ぅ゛ー…ぅえぇ…」

泣き始める

「ど、どぅしたの?ハル?」

「タッちゃんが…」

「ぉ、俺が…?何かしたっけ…?」

「タッちゃんが隣りじゃなぃと嫌ぁ!」

子供のよぅに駄々をこねる僕に戸惑いつつも、タッちゃんはタッちゃんの隣に居た人に謝って席を空けて貰っていた…





どぅして…


「これで良い?」

「うん…」

小さく頷く

「じゃ、座ろぅ?」

「うん…」

タッちゃんの隣りに座れると分かった瞬間に泣き止んでいて
大人しく腰を降ろす

どさくさに紛れて
隣りになれた


こんなのどさくさに紛れたって言わないよ春樹たぁん!!!!