59 無名さん
マスターに心配されて始めて私がなかなかに酔ってる事を自覚する。

「ん〜」

一人で帰れないこともないが、人肌が恋しくて携帯の連絡先をスクロールした。

「あは、君に決めたー」

笑顔で電話をかけると3コールで、んだよと不機嫌な声が聞こえる。

「私から電話来て嬉しいくせにぃ〜強がりなんだからもぉ〜」
『あ?酔ってやがんなテメェ』
「んふふ、知らないお兄さんとテキーラ勝負したの」
『ぶっとんでんじゃねぇよ…チッ、どこでやってんだ』
「マスターここどこぉ?」


サマトキ様を足代わりに使ってて草