6 無名さん
「わ、分かんないけど、……っ、だって、
ノーツが近くにいると……
凄く頭がガンガンするし、心臓が痛くて苦しくなるから……、まだ死にたくないし……
アモルに診てもらおうかなって思ってたところなの……」
「…………え、……
(え〜〜ッッ!!?
そんなに無意識的に俺のことを嫌っていたのかティエラッッ?!!)」


あまりの症状の多さに呆気に取られて驚いて、俺は手を離した。

避けられるどころか、最早嫌われているぞこれは……


「………………」
「ご、……ごめんねノーツ……」
「あ、いや……謝らないで、くれ……」


かなりのショックに目眩がした。決して貧血とかではない。
……あの死にかけた時よりも酷い目眩がする……

でも…………あぁ、そこまで嫌われてしまっていたか…………
いや、……無理はない……よな……
寧ろこれが普通の反応だ……

ティエラなら終わったことなど気にしない。
……そう思い込んでいたが、そうだ……
先程言われたばかりではないか……

俺は“いつのティエラ”の話をしているんだろう……


「アモルに診てもらうまで、原因がわからない……から……その……」
「…………そ、そうか……分かった……
しばらくは……近づかないようにする……」
「………………ご、……ごめん……」

いちおつ
人に恋したり人を嫌いになったりすると頭痛がして心臓が痛苦しくなると思ってるトレフルたん