四つ葉のクローバーは日常的、一般的に幸運な、幸福を運ぶと言われていて、その数も極少ない。
もちろん、オレも以前まではそう思っていたが、今はクローバー自体が嫌いだ。
それは、ちょうど入試にも合格し明日から高校生活がスタートしようとしていた日の出来事。
たぶんあれが最初だった。
高校生活スタート三日前、オレは友人(以後A)の家に遊びに行った。同じ高校でもあるし、なにより仲が良かったからだ。
「なぁさ、ガキん頃よく行った公園に行かねーか?」
「ああ?何で、何にもないだろ。あの公園」
あそこに行くのが正直恥ずかしく一度はパスした。それでもしつこいので仕方なく行くことになった。
「あそこ、クローバーの花畑あるだろ?」
Aは指を指した。満面なく広がるクローバーに。子供の頃よく取ってただろと笑って言うと、Aは花畑とかいうクローバーの畑に入っていった。
まあ、目的は分かっていた。数秒後にAが声を上げた。
「やりー、四つ葉じゃん」
飛び出すかのようにAはオレに見せに来た。
と、まあここまでがあらすじ。
ここからが本題。
Aはあのあと帰ると自分の机の上に四つ葉のクローバーを置いたそうだ。嬉しそうに。
その日はすぐに寝たそうだが、朝、目を覚ますと妙に煙り臭かったという。
Aは急いで下に向かうと、母の不始末で揚げた魚から火が出ていたらしい。早めに気づいたこともあり、事なきを得た。
そして、それをオレに伝えるため家に来るまでに一度トラックに轢かれかけたという。原因は居眠り運転。Aは怪我はなく、これも事なきを得た。
運が悪いのかここまでは笑ってなんとかやり過ごしていたが、そんなのは嘘のようだった。
帰り道にAが自転車で帰っていると、またもや轢かれそうになったらしい。
今度は二台、乗用車だが飲酒運転が原因だったらしい。怪我はしたがかすり傷だったらしい。
→
もちろん、オレも以前まではそう思っていたが、今はクローバー自体が嫌いだ。
それは、ちょうど入試にも合格し明日から高校生活がスタートしようとしていた日の出来事。
たぶんあれが最初だった。
高校生活スタート三日前、オレは友人(以後A)の家に遊びに行った。同じ高校でもあるし、なにより仲が良かったからだ。
「なぁさ、ガキん頃よく行った公園に行かねーか?」
「ああ?何で、何にもないだろ。あの公園」
あそこに行くのが正直恥ずかしく一度はパスした。それでもしつこいので仕方なく行くことになった。
「あそこ、クローバーの花畑あるだろ?」
Aは指を指した。満面なく広がるクローバーに。子供の頃よく取ってただろと笑って言うと、Aは花畑とかいうクローバーの畑に入っていった。
まあ、目的は分かっていた。数秒後にAが声を上げた。
「やりー、四つ葉じゃん」
飛び出すかのようにAはオレに見せに来た。
と、まあここまでがあらすじ。
ここからが本題。
Aはあのあと帰ると自分の机の上に四つ葉のクローバーを置いたそうだ。嬉しそうに。
その日はすぐに寝たそうだが、朝、目を覚ますと妙に煙り臭かったという。
Aは急いで下に向かうと、母の不始末で揚げた魚から火が出ていたらしい。早めに気づいたこともあり、事なきを得た。
そして、それをオレに伝えるため家に来るまでに一度トラックに轢かれかけたという。原因は居眠り運転。Aは怪我はなく、これも事なきを得た。
運が悪いのかここまでは笑ってなんとかやり過ごしていたが、そんなのは嘘のようだった。
帰り道にAが自転車で帰っていると、またもや轢かれそうになったらしい。
今度は二台、乗用車だが飲酒運転が原因だったらしい。怪我はしたがかすり傷だったらしい。
→