ついこの前の話です。

私の地元に朝〇奈切り通しという場所があります。
その場所は、昔鎌倉幕府の時代に使われていた道で、めったに人が近寄らないような目立たない、山に近い場所にあります。

その場所は十数年前に白骨死体が見つかった場所でもあり、私も何回か行った事はあったのですが、その時にも霊感の強い友人が誰もいない場所で後ろから首を掴まれたり、色んな心霊現象があり、私の中では完全に怖い場所となってました。

さて本題。

つい先日、友達数人(5人くらい)で、みんなで肝試しをしようという話になりました。
そして、ただ行くだけでもつまらないので、カメラと、少し古いデジタルカメラを持参しました。

その日は朝〇奈切り通しの他にも、地元の様々な心霊スポットを巡っていました。
廃墟で顔が写ったり、お約束な感じで楽しんでましたが、最後の朝〇奈切り通しについた瞬間、3メートル先も見えないようなあまりの暗さに終始言葉が詰まりました。

そしてデジタルカメラのバッテリーが切れていたので、新しいバッテリーに換え、撮影ボタンを押してみんなで意を決して奥へ歩いて行きました。
その時点で、たしかにデジタルカメラの画面には[撮影を開始しました]という表示が出ました。

そして、既に足音などが聞こえて怖い中、みんなで奥のすぐ近くまで来ました。

その時、友達の一人が、上の方を指差して、「あそこなんか動いてない? カメラ向けて」と言い、カメラを持ってた奴がカメラを上に向けました。
その瞬間、近くからおっさんのような声で「わっ!」という声が聞こえ、その声と同時に、デジタルカメラの電源が切れました。

その状態を目の当たりにし、「マジかよ…」と思いながら、カメラを持っていた奴が何度も電源を入れようとしましたが、つく気配さえありません…。
これはヤバい! と、その場にいた誰もが確信し、とりあえずみんなでバイクを飛ばして近くのコンビニに避難しました。