69 無名さん
>>67続き
(中略)

『私がA組に言ったのは、
同じ委員会の田中くんに用事があったからだよ
行くタイミングが悪くて結局会えたのは
二時間目の終わりだったけど。

体調不良だって嘘じゃない
とても走り回ったり出来ないから
保健室に行ったけど、症状が治まらなくて
薬を飲もうにも、胃が空っぽじゃ体に
良くないかって給食を食べただけだし

その後はもらった薬を飲んで
自分の机で休んでた』

私は三人をみてはっきりそう言う


『信じられないなら、
自分達で裏づけ取ってみたら?
人って、自分で得た情報は
無条件で信用するって言うし。
…ねぇ、工藤くん
君さ、優作さんやホームズに
影響されて探偵を気取ってるみたいだけど』

ここまで言いかけて、すこし戸惑ってしまう
果たして、言ってもいい事なのかどうか
しかし、当の彼はイライラしながら
言いてぇー事あんなら言えよ!!
と喚くので、思い切って口を開く

『君がしてるのは推理でも
なんでもない。ただの真似事だよ
一方的に自分の“主観”で物事をみて
考えて、ドヤ顔でまくし立てて
悦に浸ってるだけ
工藤くんはね、
視野も狭いし、視界も不明瞭
その上、一方向のみの視点しか
持てないなら、探偵なんか務まらないし
名乗っちゃいけないよ』

「っ!!」
「アンタに探偵の
何が分かるのよっ!」

『それもそうね、
…だとしても、人としての問題だよ
客観的に物事を見て、裏づけして外堀埋めて、
そうしてやっと人を疑えばいい

もっとも、勝手な思い込みで
人を疑って掛かる工藤くんのような人、
人として共感できないよね
そんなのは、人から反感かって終わりだもん』

こんなことの為に
私は呼び出しをされたのか…
そう思うと怒りが込み上げ
少々語気を荒げてまくし立てる