7 無名さん
いちおつ〜
「あ、ハーマイオニー、それ重いでしょ? 私持つよ」
「…………、いいえ、大丈夫よ」
「え、でも」
「いいのよ。私が持つわ」
「そう?」
*
「ソフィ、それ、私が」
「大丈夫よお姉様! お姉様に荷物を持たせるわけにはいかないわ!!」
「え、あの」
「いいからお姉様は私が転ばないように誘導してちょうだい」
「う、うん?」
*
「ロン、あの」
「大丈夫だから」
「え」
「大丈夫だから」
*
「ハリー」
「渡さないよ?」
「…………」
「渡さないからね?」
*
「ジ」
「大丈夫!」
誰も私に荷物を持たせようとしない。あれ? 私この中では一番の年長者なんたけどな? 率先して頼りになるお姉さんっぽくしようと思ったのにな? 全員に断られた。しかもジニーなんて名前を呼ばせてもくれなかった。困った私はトムに顔を向けてどうしようか問おうとしたけど。「君は朝から食事を作ったりしているんだ。遠慮せずに厚意に甘えればいい」
「そ、そう?」
なんだこれ
「あ、ハーマイオニー、それ重いでしょ? 私持つよ」
「…………、いいえ、大丈夫よ」
「え、でも」
「いいのよ。私が持つわ」
「そう?」
*
「ソフィ、それ、私が」
「大丈夫よお姉様! お姉様に荷物を持たせるわけにはいかないわ!!」
「え、あの」
「いいからお姉様は私が転ばないように誘導してちょうだい」
「う、うん?」
*
「ロン、あの」
「大丈夫だから」
「え」
「大丈夫だから」
*
「ハリー」
「渡さないよ?」
「…………」
「渡さないからね?」
*
「ジ」
「大丈夫!」
誰も私に荷物を持たせようとしない。あれ? 私この中では一番の年長者なんたけどな? 率先して頼りになるお姉さんっぽくしようと思ったのにな? 全員に断られた。しかもジニーなんて名前を呼ばせてもくれなかった。困った私はトムに顔を向けてどうしようか問おうとしたけど。「君は朝から食事を作ったりしているんだ。遠慮せずに厚意に甘えればいい」
「そ、そう?」
なんだこれ