70 無名さん
「若いのに運を使い果たしてしまったなんて、可哀想だね。でも仕方がないよ、俺の結ちゃんに穢い手で触れて困らせた罰だ。もう二度と触れないようにしてあげるよ」
「……!!」
前髪の隙間から、一瞬だけど男の赤い瞳が見えた。
恐ろしい目だった。瞬間、僕の腕は黒いモヤのようなものに包まれ、一瞬にして引きちぎられた。そしてあまりの痛みで気絶してしまった。気付いたときには病院で、なんとか一命はとりとめたが両腕はなくなっていた。あと、これは後々気付いたんだが美少女に貰ったマシュマロも、ひとつ残らず。