子どもの頃の話。
大して遊べる施設がない田舎町だったので、遊ぶといえば誰かの家でゲームをするか、山とか集落を歩いて探検するか、の2択くらいしかする事がなかった。
小学校が休みの日、最初は友だちとゲームしたりして遊んでたんだが、どうにも飽きてしまってどっか面白いところは無いか、て話になった。
俺は近所にうちの爺さんがよく山菜を取りに入っている山があるのを思い出した。
よくふきのとうやきのこをザルいっぱいに取ってうちに持って来てくれていたんだ。
で、その山に行って山菜とかを取りにいくか、て事になった。
一旦みんな家に帰って山歩き道具を自転車に詰め込んでその山に向かった。
途中まではアスファルトの道路があるんだが、その先は何もない。あとはうすら位杉の森が広がっているだけだ。
どこから入ろうか、と思案にくれていると友だちの一人が草むらの先にけもの道を見つけた。
3時くらいなのに日があまり差しこまなくて暗い。
用意がいい俺たちは懐中電灯をつけて進むことにした。
その山は入ってみると思いのほか鬱蒼としていて山菜取り、なんて雰囲気ではなかった。
懐中電灯片手に草むらをかきわけて進む。
ちょっとした探検みたいで小学生の俺たちは目的を忘れて奥へ、奥へと入っていった。
で、暫く行くと唐突に草むらがない空間に出た。
俺たちは山の奥に自分たちしか知らない空間を見つけた、という喜びで舞い上がった。
大して遊べる施設がない田舎町だったので、遊ぶといえば誰かの家でゲームをするか、山とか集落を歩いて探検するか、の2択くらいしかする事がなかった。
小学校が休みの日、最初は友だちとゲームしたりして遊んでたんだが、どうにも飽きてしまってどっか面白いところは無いか、て話になった。
俺は近所にうちの爺さんがよく山菜を取りに入っている山があるのを思い出した。
よくふきのとうやきのこをザルいっぱいに取ってうちに持って来てくれていたんだ。
で、その山に行って山菜とかを取りにいくか、て事になった。
一旦みんな家に帰って山歩き道具を自転車に詰め込んでその山に向かった。
途中まではアスファルトの道路があるんだが、その先は何もない。あとはうすら位杉の森が広がっているだけだ。
どこから入ろうか、と思案にくれていると友だちの一人が草むらの先にけもの道を見つけた。
3時くらいなのに日があまり差しこまなくて暗い。
用意がいい俺たちは懐中電灯をつけて進むことにした。
その山は入ってみると思いのほか鬱蒼としていて山菜取り、なんて雰囲気ではなかった。
懐中電灯片手に草むらをかきわけて進む。
ちょっとした探検みたいで小学生の俺たちは目的を忘れて奥へ、奥へと入っていった。
で、暫く行くと唐突に草むらがない空間に出た。
俺たちは山の奥に自分たちしか知らない空間を見つけた、という喜びで舞い上がった。