72 無名さん
王子様はとても聡明で、とても気高いのですが、文章以外での愛を知らない人でした。
お姫様をお城に閉じ込めた王子様は、徐々にその罪悪感に潰されて、愚かにも衝動的にお姫様の首に手をかけます。
それでも王子様のことを愛しているお姫様は、そんな王子様が迎えに来るのを待たずに、自分からお城を逃げ出すべく姫としての人生を自ら殺しました。
その行動に敗北感を覚えて、自分の情けなさを実感しなきゃならないのは、女の子をお城に閉じ込めた王子様への罰なのです。
王子様と女の子は夜の森を出て、末長く幸せに暮らしました。

おしまい。

ーーーーTRUE ENDーーーー
http://nanos.jp/rikkaikaikai/novel/5/98/

柳エンド最終話なんだけど突然の童話調()に戸惑いを隠しきれない