72 無名さん
これか
「みょうじ…っぐぁっ」
私はなんの脈絡もなく思いっきり腹に蹴りを入れた。突然の事に彼は驚き、苦しそうに嗚咽を漏らす。私は気にせず何度も何度も蹴りを入れる。彼は信じられないとでもいうような目で私を見た。
「ぅっ…ぇ」
げほげほと苦しそうに咳込む赤司くんの瞳には少しだけ生理的な涙が付着していた。可愛い可愛い可愛い。気分が高潮する。その勢いに任せていちだんと強く彼の腹部を蹴る。きゅっときつく目を瞑っていた赤司くんはついに涙を頬に流した。心の奥底から沸き上がる感情。この欲求は止められそうになかった。
「くっ…」
私はひたすらに彼を蹴り続けた。その度彼は「うっ」とか「ぐっ」とか小さな悲鳴をあげながら体を丸める。彼のそんな苦悶の表情が可愛くてもうただただ蹴っていた。するとしばらくして、彼は今までと違った反応を示す。今までで一番苦しそうな表情をしながらぐっと体をまえのめりにして胃の中にあるものを吐き出した。床に撒き散らされた自分の吐瀉物を見て彼は顔をしかめた。可愛い。自然と私の顔は緩んでいく。
「あはは、吐いちゃったか!可哀相に」
げほげほと咳込む彼の口元をタオルで拭く。ついでに涙も拭いてあげたがあまり意味はなかった。だってまた新しい涙がこぼれ落ちてくるから。いつもの凜としている彼の面影は一切なく、ただ静かに涙を流していた。そんな彼に興奮しながら、私は彼の頬にキスをした。
「赤司くん本当大好き」
そう呟く私を虚な瞳で捉える赤司くん。
「貴方は……狂っている」
そういって彼は瞼を閉じた。
「みょうじ…っぐぁっ」
私はなんの脈絡もなく思いっきり腹に蹴りを入れた。突然の事に彼は驚き、苦しそうに嗚咽を漏らす。私は気にせず何度も何度も蹴りを入れる。彼は信じられないとでもいうような目で私を見た。
「ぅっ…ぇ」
げほげほと苦しそうに咳込む赤司くんの瞳には少しだけ生理的な涙が付着していた。可愛い可愛い可愛い。気分が高潮する。その勢いに任せていちだんと強く彼の腹部を蹴る。きゅっときつく目を瞑っていた赤司くんはついに涙を頬に流した。心の奥底から沸き上がる感情。この欲求は止められそうになかった。
「くっ…」
私はひたすらに彼を蹴り続けた。その度彼は「うっ」とか「ぐっ」とか小さな悲鳴をあげながら体を丸める。彼のそんな苦悶の表情が可愛くてもうただただ蹴っていた。するとしばらくして、彼は今までと違った反応を示す。今までで一番苦しそうな表情をしながらぐっと体をまえのめりにして胃の中にあるものを吐き出した。床に撒き散らされた自分の吐瀉物を見て彼は顔をしかめた。可愛い。自然と私の顔は緩んでいく。
「あはは、吐いちゃったか!可哀相に」
げほげほと咳込む彼の口元をタオルで拭く。ついでに涙も拭いてあげたがあまり意味はなかった。だってまた新しい涙がこぼれ落ちてくるから。いつもの凜としている彼の面影は一切なく、ただ静かに涙を流していた。そんな彼に興奮しながら、私は彼の頬にキスをした。
「赤司くん本当大好き」
そう呟く私を虚な瞳で捉える赤司くん。
「貴方は……狂っている」
そういって彼は瞼を閉じた。