駅の売店というのは昼間でも電気が消えると何も見えないんです。
唯一の光と言えば飲料を冷やす冷蔵庫だけ、なんですけど…。

今回は朝お店を開ける時に起こったお話しです。

お店によって開く時間はまちまちですが、私の担当したところは6時半に開くので準備等を含め5時半にはお店に1人でいます。
鍵を開けて中に入ると当たり前だけど暗くて、いつも嫌な空気を感じます。

ですがその日はいつもと違い違和感がありました。


 にゃぁ…

中からネコの鳴き声が聞こえます。朝早いためまだ頭が覚醒してない私は

「あぁネコいるんだぁ」

くらいにしか考えてなかったのですが…驚いて目が醒めました。
お店は厳重な施錠がしてあるから外部から誰も入れないということに気づいてしまったのです。

とりあえずネコを探そうとお店の中を歩こうとし、中扉を開けました。
そこにはネコではなく、体育座りをする小さな男の子でした。まるで映画の呪怨のとしお(幽霊役の子役)のような男の子です。

ドアから入った私と目が合うと、立ち上がりこちらに走ってきました。
何がなんだか分からなくて、ただ立ったままになってしまいました。男の子は私の横を通り過ぎました。


後から聞いたのですが、「生き霊」で私を苛めて下さった女が高校卒業からずっとここで働いており、20年来の勤務をしていることが分かったのですが、その間に苛めて辞めさせた人10人のうち自殺した人が2人ということが分かりました。

私が開けなくては行けないお店の責任者はあの女…その自殺した人もこのお店、しかも自殺した女性には男の子がいた…何か関係があるのでしょうか? そして何故私のところに来たのでしょうか?

辞めてしまった今調べられる術がありません。