76 無名さん
山月記は虎になる話ではない、虎になってはいけないよという話であり
羅生門は獣を解き放つ話ではないし
宮沢賢治は体が弱かったし
細雪は大粒の雪じゃないし(作画の人も原作読んでないのかな)
怒りの葡萄は葡萄そのものよりも神の怒り、いわゆる不条理な運命に翻弄される人々のことを指している
原作をちょっとでもリスペクトすればキャラクターや能力に更に深みを出せるし(文豪が熱意を込めて生み出したのだから当然なのだが)原作を知っている人もニヤリとさせられるはずだがそういう要素はない
かといって異能力バトルの代表格といえるジョジョの奇妙な冒険のように能力を最大限活かすような使い方や、能力同士の組み合わせによる戦い方の広がり、敵の能力をどうやって推理するかという楽しみ方は出来ない。敵が懇切丁寧に能力をわざわざ喋って教えたりする場面があったり、能力をただぶつけるという決着も多い。能力の弱点や相性を知恵と勇気で補うのは基本だと思うんだけどなあ
一つの戦いに明確な目的があるわけでもなく、それが次の戦いに続く、というのも見えず
結果として僕の心に残ったのは綺麗なイケメンの絵です。これだけでも買う価値はあるんじゃないですかね
妙齢の男性の敵キャラの描き分けは苦手なのか痩けた頬の不健康そうなおじさんが多いのですが
あと他の方のレビューに噛みつくような言い方をされている方もいますがそんな必要はないと思います。二百万部も売れてアニメ化も決まっている、そんな作品の面白さが通販サイトのレビュー程度で揺らぐ訳がないじゃないですか。だから自信を持って作品の面白さだけを伝えるレビュー書けばいいと思います。
長々と書きましたが話がたまたま僕にはあわなかったものの、絵はかっこいいので二点とさせていただきます