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で、今度はその話を聞いたテレビ東京のスタッフがその話を番組にしようと、行方不明になっていた人形制作者、橋本三郎氏を見付けだします。
稲川氏は本当はこの番組に前回の事があったので協力したくなかったのです。もうあの人形とは関りたくなかった。
しかし、行方不明になっていた人形制作者の橋本三郎氏が見つかったので……と言うことで、しぶしぶ了解したのでした。

橋本三郎氏はなんと京都の山奥で仏像を彫っていました。
スタッフ達は橋本氏に会ってインタビューを撮ろうと京都に向かうのですが、インタビュアーの小松方正さんと手違いで京都で合えなくなるわ、スタッフもバラバラになるわで、結局インタビューは撮れなくなってしまうのです。

日を改めて今度はスタッフだけでインタビューを取りに行くのですが、今度はディレクターの奥さんが原因不明の病気で顔が腫れあがったり、切符を手配した人の子供さんが交通事故にあったりと不幸な事が続出。
スタッフ達もいい加減気味悪がったのですが、とにかく番組を完成させるために稲川氏をスタジオによんでインタビュー撮影をする事になりました。

が、稲川氏のインタビューを撮影しようとするとビデオカメラが次々に壊れたそうです。
3台目が壊れたので、しょうがないから16ミリフィルムのカメラで撮影します。

「これは、ある人形にまつわる話で……」

と稲川氏が語りだすと、本番中なのにスタジオのドアを思い切りたたき続ける音が。
ドアを開けるがそこには誰もいませんでした。

京都での取材やらなんやらでかなり制作費を使っていたのですが、これはほんとにヤバそうだからと、結局その番組制作は中止になりました。
今でもこの時の影像は「テレビ東京倉庫」に眠っているようです。