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気味が悪かったが、前述したような造りのため、友人が勝手に部屋に上がりこんでゲームをしている、なんてことがざらにあった。仕方なく2階に行ってみることに。

2階までの階段を上がる。私の部屋の扉は磨りガラスになっているため、中の様子が伺える。扉を開かなくても、灯りは点いてなく、人がいないのは明白であった。

1階に戻って姉の聞き間違いだと報告をする。しかし、その直後「ゴトッ」。今度は私も聞いた。

「やっぱり誰か来てる。今度は中までしっかり見てくる」と姉に告げ、階段を上がる。やはり電気は点いていないようだ。

扉を開ける。そこには…やはり誰もいなかった。気味が悪くて仕方ない。扉を閉めようとしたとき、気付いたのだ。

私の手首がスッパリと切れて血が流れていることに。