85 無名さん
「赤…司…っ!」
ふわり何かを嗅がされて私の意識は遠退いていく。

その時歪な形を描いた唇が恐ろしい事を呟いていたのも知らず。

「子供?大丈夫。出来たら殺してあげるから。二人を隔てるモノなんて要らないだろう?」