先日、ワーキングホリデーでカナダのバンクーバーに行っていた友人Aと自宅で鍋を囲んでビールを飲んでた。

カナダでの一年間、飲食店でのバイトとスノボに明け暮れてたらしい。
ビールを注ぎながら俺は、「何か危険な事とか無かったの〜?」って聞いた。彼は「う〜ん」と天井を見つめながら、

「そういえばバンクーバーに居るときに、日本に居る友人から突然、国際電話が掛かって来たんですよ。
その内容っていうのは、その友人のバイト仲間が偶然にも同じカナダに居るらしくて、僕とは面識は無いんだけど、今、カナダの病院に入院してるとの事だったんですよ」

酒も進み、俺は「それで?」と促した。

「どうやら当初はアレルギーか何かで肌が痒くなったと思いそのままにしておいたら、更に酷くなって蕁麻疹みたいになり堪らず現地にある大きな病院に診てもらったところ、医師が数人集まり何やらざわついてたらしいんです。

気になってどうしたのか聞いてみると、医師が『貴方の皮膚を調べたところ、この地球上には存在しない成分が含まれている』とのこと。
『何か心当たりはないか?』と聞かれたらしいんです。

その時に真っ先に思い出したのが、数日前に遊びに行ったクラブでの事で、彼はいつも通りカウンターで友人とビールを飲んでたらしいんだけど、ふと隣りを見ると綺麗な白人女性が座ってたらしいんです。
そしてむこうから慣れ慣れしく話してきて、そのうち体をベタベタ触ってきたらしいんです。