88 無名さん
第三種目はトーナメント戦だ。相手をフィールド外に出すか行動不能にするか「まいった」と言わせれば勝利。
体育祭とはいえ、まさかこんな血生臭い舞台にあの女の子が立つことになるなんて思ってもいなかった。
第3戦目。僕と同じクラスの上鳴君の前に立ちはだかったのは、可愛くて優しくて到底こんな舞台には似合わない、結ちゃんだ。

『普通科に咲いた一輪の花!華江結ちゃんだぁぁぁあ!エブィバディセイ!!KAWAII!!!』

プレゼント・マイクのいつもならシーーーンとする掛け声にも、今回は会場中から返答があった。カワイイーーーーーー!!!!と。勿論僕も声の限り叫んだ。

「かわいいーーー!!」
「かわいい!!照れてる!!かわいい!!」

結ちゃん本人は、麗日さんの言う通り顔を赤くしてうつむいてしまった。くぅ〜可愛い!

緑谷のキャラもおかしい