88 無名さん
>「おはよ〜もう寝坊しちゃった!家の布団寝心地良すぎだよ疲れて爆睡ーみんな久しぶあ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!轟ぐんッッ!!!!!」

ガララとドアを開けて元気よく独り言を言いながら天子が教室に入ってきたかと思うと突然カバンを放り投げて突進しだしたので教室は騒然となった。行き先は轟だ。

思わずガタリと立ち上がった轟は、その小柄な弾丸を受け止めると勢いで少し後ろによろめいた。宙に浮いたカバンを麗日がナイスキャッチしつつ、クラスメイトたちは突然のその光景に目が釘付けになった。なんせタックルのような勢いで轟を抱きしめにかかった天子を、彼は少し困ったように数度瞬いたあとその背にそっと手を寄せたのだから大事件である。男子からは「うおっ」とどよめきが起こり、芦戸や葉隠からは「キャア」という黄色い悲鳴が口から漏れ出た。天子の顔はすっぽりと轟の胸に収まっていた。

「轟ぐん」
「白衣、あ、こらお前個性使うな、大丈夫だから」
「轟ぐん……!!」
「白衣、やめろ倒れられたらこまる」

夢主気持ち悪すぎる…
こんな濁音だらけで叫びながら突撃してきたら全力で逃げるわ