89 無名さん
ガッツポーズをして笑うデイダラを見てニヤニヤしながら再び抱き着く名前。
完全に目がハートだ。


「「「……」」」


そしてその様子を羨ましそうに見るイタチ、サソリ、飛段の三人。
角都は金を数えることに夢中であまり気にしてない。


「何だお前ら穴が空くほど見つめて…どんだけオイラのこと羨ましいんだ。うん。」

「地球と同じくらい」

「海くらい」

「宇宙くらい」

「ちょ、お前ら全員何か返答がおかしいぞ!うん!
っていうか飛段、宇宙って何だよ!?お前は一度も名前と話したことがないのか?!
どんだけシャイボーイなんだよ!」

「うるせぇな…シャイボーイで悪かったな!」

「反論するとこそこかよ?!」

「でも名前も名前だよな。
デイダラちゃんのことひいきにしてよォ!」

「…いや〜ゴメンゴメン!
私、年下大好きだから!!」

「「「……」」」

イタチ
21=21
飛段
21<22
サソリ
21<●5

「「「(チクショォォォ!!!)」」」

三人の思考が一致した瞬間だった。

「ってことは名前はデイダラちゃんと付き合いたいとか思ってんのか?!」

「う〜ん…デイちゃんには悪いけど、そういうのじゃないんだよね〜」

「ガーン…そうなのか名前〜?」

「なんていうか…
嫁にしたい」

「「「(…駄目だこいつ早くなんとかしないと…)」」」

再び三人の思考が一致した瞬間であった。
デイダラはよく意味が分かっておらず不思議そうな顔をしている。


「…名前オイラ男だぞ?」

「デイちゃん、深く突っ込まないで」

「え?うん…?」

「…名前、相当なブラコンだったんだろうな」

「ああ…俺ら兄姉は二人揃ってブラコンだったからな」

「自分でブラコンって認めた?!」


サソリは予想外のイタチの言葉に驚きを隠せない。


「……サスケに会いたい」

「……」


名前の一言で静まり返る一同。
デイダラは抱き着いている名前に抱き着き返し頭を撫でた。


「デイちゃん…!
…ありがとう」

「「「(くそ…デイダラの野郎!!)」」」


エヘヘと嬉しそうに笑う名前を見て思う三人。


「名前、愛なら俺がいくらでも…!」

「いや俺が」

「…お、俺も!」


ズイッと迫り来る三人にポカーンとする名前。
するとフフフと笑い出した。


「ありがと!皆」