9 無名さん
ぼんやりと窓際の席で夏休み明けとはいえもうもうとする陽射しが差し込む中、微かに入り込む風に時折ため息を吐きながら友人の言葉に視線をあげた。相変わらずこの友人は脳天気そうであるが私自身そういうのには縁がない。

そういうのには縁がないってどういうこと?何に縁がないの…?