後輩は某ソンの深夜バイトをしていた。
そのコンビニは深夜になるとかなり暇で、後輩は一緒にバイトしている先輩といつもバックルームでのんびり漫画など読んで過ごしていた。
ある日のこと。
いつもと同じようにバックルームでお菓子を食べながら後輩は先輩と駄弁っていた。
仕事といえばたまにモニターをチェックするくらいである。
モニターは画面が4分割されていて、レジ2箇所、食料品棚、本棚を映しているのだが、ふと見ると本棚のところに女の人が立っているのを後輩は見つけた。
腰まである異様に長い髪をした女の人だ。
「おかしいな、チャイム鳴らなかったぞ」
と先輩は訝しむが、たまに鳴らない事もあるのでさして深く考えず二人はまたしゃべり始めた。
しかしである。
いつまで経っても女の人は動く気配を見せない。
本を読んでいるのかと思えば何も手にしていない。ひたすらじっと本棚を見つめているだけである。
「おい、こいつ万引きするつもりなんじゃないか」
先輩が言った。どことなくおかしな雰囲気のする女の人である。
後輩もその考えが浮かんだところだったので頷いた。
二人で挟み撃ちすることにしてバックルームを出る。
先輩はレジ側から、後輩はバックルームへの出入り口から本棚へ向かう。
いざ本棚へ到着してみて、二人は首をかしげた。
そこには誰もいなかったのだ。おかしい、絶対挟み撃ちにしたのに……。
すると、トイレのほうから水を流す音が聞こえてきた。
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そのコンビニは深夜になるとかなり暇で、後輩は一緒にバイトしている先輩といつもバックルームでのんびり漫画など読んで過ごしていた。
ある日のこと。
いつもと同じようにバックルームでお菓子を食べながら後輩は先輩と駄弁っていた。
仕事といえばたまにモニターをチェックするくらいである。
モニターは画面が4分割されていて、レジ2箇所、食料品棚、本棚を映しているのだが、ふと見ると本棚のところに女の人が立っているのを後輩は見つけた。
腰まである異様に長い髪をした女の人だ。
「おかしいな、チャイム鳴らなかったぞ」
と先輩は訝しむが、たまに鳴らない事もあるのでさして深く考えず二人はまたしゃべり始めた。
しかしである。
いつまで経っても女の人は動く気配を見せない。
本を読んでいるのかと思えば何も手にしていない。ひたすらじっと本棚を見つめているだけである。
「おい、こいつ万引きするつもりなんじゃないか」
先輩が言った。どことなくおかしな雰囲気のする女の人である。
後輩もその考えが浮かんだところだったので頷いた。
二人で挟み撃ちすることにしてバックルームを出る。
先輩はレジ側から、後輩はバックルームへの出入り口から本棚へ向かう。
いざ本棚へ到着してみて、二人は首をかしげた。
そこには誰もいなかったのだ。おかしい、絶対挟み撃ちにしたのに……。
すると、トイレのほうから水を流す音が聞こえてきた。
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