>>97

ここまではただの洒落にならない体験談ですが(ちなみにこの事故は新聞にも載りました)恐怖体験はこの後、Sのお通夜にYや友人たちと行ったあとに起こりました。

私とY、そしてTの3人でSのお通夜に行ったのですが、夏休みの最中でもあったのでYとTはそのまま私の家に泊まって帰ることになりました。
通常、お通夜やお葬式から帰ってくると、清めの塩を踏んで(地方によって違うかな?)家に入ります。
でないと亡くなった人がついてくると言われてました。
私たちはまだ中学生だったということと、バカバカしいという考えがあり、そんな行為は行わずに部屋に向かいました。

部屋に向かう途中、母が台所から

「また今日はたくさん連れてきたねぇ」

と声をかけました。
私は「まあね」とだけ返事して、部屋に向かいました。

布団にもぐった状態で、私たちは死んだSの事や下らない自慢話などを3人で語り合い、そうこうするうちにいつしか眠ってしまいました。

……何時間か経過して、私はふと目を覚ましました。
ん? 体が動かない。これはひょっとして金縛りってやつか?
本当に動きません。しかし目玉だけは動くようで、私は隣で眠っているYのほうを見ました。

私はギョッ! としました。
Yも目を開けているのです。そして天井を恐怖に満ちた目で凝視しています。
いったい何が天井に……そう思い目玉を天井のほうに向けた私は信じられない光景を目にしました。