1 無名さん

うんち!

うんちって言葉ほんとすき
実は俺の弟が今月末から家を出るので荷物整理をしていたら、あの「バッテンマーク」のカセットテープが他の普通のカセットテープ(親父が聞いていた演歌)と一緒に混じっていました。
ビックリしまくり…ていうか処分していなかったとは思わなかったのが本音。

最初、荷造りを手伝っていた俺の嫁が見つけたのだが、バッテンマークを有名な某Japanのマークと勘違いしてそのグループの曲が入っていると思ったらしく(笑)
しかし俺はそのカセットを見てあのテープと感じ親父に聞いてみたら既に記憶に無いと。

まあ俺が小学生の頃だから今から20年近く前だから仕方ないと思いつつ

俺「もうラジカセなんか無いから車にあるラジカセで聞いてくれ」

と言ったら次の日、出勤中に聞いたようでした。
かなり年数が経っていて音飛びとかありましたが、カセットテープの中身を聞いて親父も思い出したようで当時は教えてくれなかった話を今回は教えてくれました。

あの断末魔で事切れた男性が事故した場所、そこは今も有名な魔の交差点。
んで事故を誘発させるのがそこにいる子供の霊。その子供の霊が強すぎて親父ですら成仏させられず、今はお地蔵様を建てて子供の霊を鎮めていると言う。

確かにあの魔の交差点には横断歩道の手前にお地蔵様があります。
んであの断末魔の男性はその子供の霊にやられたそうで、カセットテープにあった子供の笑い声はその子供の霊の笑い声という結末…。

しかしあの交差点、事故は激減しているみたいだが、たまに夜中に交差点のお地蔵様の近くで子供を見ます。
親父曰わく、子供の霊の正体は分からず…地縛霊ではないようです。
私の地元は田舎のため特に面白い事も無く、流行っていたのが心霊スポットをまわる事でした。
いつもの様に男2人 女2人 でどこに行くか話しあい、あの有名なぎ〇さんも恐れた心霊スポット(旅館)が地元にあったためそこに決めました。

その旅館を含め周辺の土地はバブル時代にとても栄え、沢山のホテルや旅館などが建てらたそうです。しかしバブルが崩壊し旅行客も少なくなり、経営が困難になり潰れる旅館が沢山でてきました。
これから行く旅館はその一つで、噂では経営が困難になりそこの旅館のオーナーが首吊り自殺をし、その縄は今も残っているとの噂でした。

車で走らせ旅館の前に到着しました。時間は午前1時過ぎで人の気配はありません、それどころか街灯も破壊されているようで真っ暗でした。
旅館の前に立った時です、女の子の一人が悲鳴を急にあげ倒れました。もう一人の女の子はガタガタと震え「やめようよ…」と私に話します。

私は「俺らはいくから二人は車で待っといて」と話し旅館に入りました。
その旅館はものすごく広く小学校並の四階建ての建物でした。床は所々抜けていて窓ガラスは割られて飛び散っていて危なかった事を覚えています。

四階へ行くのは危険と判断し三階の1番奥の部屋まで行くことにしました。
奥の部屋に着き今までも嫌な感じはしていましたがさらに体が硬直し行くことを拒みました。

友達は「何にもないやんけ!おっ??何かめくれてるぞ??」と妙に剥がれている壁紙を面白がって剥がしました。
その瞬間全てを理解しました。

壁紙を剥がすと…一面にお経を書いたお札がこれでもかと言うくらい貼付けられていました。
部屋の全ての壁紙を剥がすと全てにお札が…私達は慌てて部屋をでて旅館から立ち去りました。

理解したと書いた理由ですが、オーナーが首吊りをし潰れたため幽霊がでるようになったのでは無く、経営している時から幽霊はでていたのだと…

それで首吊りをした理由は…??
経営困難の本当の理由は…??

その後の話しですが、男友達と私は一週間近く原因不明の高熱で倒れお祓いに行きました。
これは、僕が通っていた、ある芸術大学のお話です。

もうかなり昔で、僕が入学する前の話なのですが、当時4年生だったデザイン専攻の女子学生が、アトリエ棟の屋上で自殺して、大変な騒ぎになったことがあるそうです。

芸大の美術専攻部は、卒業論文のかわりに卒業制作といって4年間の集大成となる作品を制作するのですが、その女子学生はどうしても、自分の卒業制作に対して、納得のいくテーマに辿り着けなかったのか、制作は難航し、他の学生にどんどん差をつけられ、次第に精神を病んでいったそうです。
そしてとうとう、自分の焼身自殺をおさめたビデオを卒業制作として提出する事を思い立ち、アトリエ棟の屋上で実行してしまったのだそうです。

噂では、そのビデオには、炎をあげ、まるで踊り狂うような彼女の姿が映っている、というのですが、きっと誰も何が映っているのか知らないはずだ、とも言われます。
その「作品」を観た人間は、悉く自殺してしまったからだそうです。怖いですね。

今も、そのビデオと遺書は、作品として、大学のどこかに保管されているそうです。

もうひとつ。その女子学生、月並みですが…、出る、という噂もありました。
アトリエ棟の廊下に、燃えながら、立っているそうです(廊下を徘徊する、踊り狂っている、追いかけてくる、とも聞きました)。

大学時代の作品制作は、提出期限が近づくと、アルバイトとの兼ね合いもあって、アトリエに泊まり込んでの作業になることが多々あったのですが、この話を聞いてから、夜、ひとりでアトリエで過ごせなくなりました。

僕は見えるわけでもいわゆる霊感のあるほうでもありませんが、「念」のようなモノについては信じています。
作者の「念」や「思い」「苦しみ」「感情」などは、例えば絵画作品からでも滲み出てくるからです。

もし、万が一にも、アトリエ棟に留まっている「彼女」に出くわしてしまったら…。ドアの向こうに、燃えた「彼女」が立っていたら…。
そう思うと、夜のアトリエには、もう、怖くて怖くて、入れなくなってしまいました。
おわり