俺は心霊番組やホラー映画が好きなだけの霊感0な奴だった。
良くある話しだがある日気付いたら霊感が付いてしまっていたと言うのは本当なんだと今更ながら自覚している。
俺の場合はこうだ。
5年前のちょうど今頃暑い夏、その日も仕事が忙しく残業になり深夜自宅に帰宅している時だった。
俺の帰宅ルートは主に2通りあるのだか、残業上がりの時は近道になるルート(実は地元では有名な心霊スポット)を通っていた。
色々と噂は知っていたが霊感0な俺は今まで何百回と通っていたが一度としてそんな類いの経験はなかった。
だが、この日は違っていた。連日の疲れからか視界がぼやけて見えるような錯覚に何度も瞬きをしたのを覚えている。
何度目の瞬きか前方150〜200メートル?辺りに地面に張り付いている何かが見えた。
かなり飛ばしていたので一瞬焦って減速させた。何か地面に張り付いている…と言うより近づくにつれ人が四つん這いになっているのがわかった。
『はっ?』
この時の俺は相当マヌケな声を出していたと思う。深夜の交通量も少ない車道にいきなり人が四つん這いでいたら誰でも一瞬ビビると思うが…。
2〜30メートル辺りだろうか格好から女だと言うのがわかる。この時普通に人だと思っていた俺は車を停めようと思ったが、その女の顔を見た時アクセルを全開にした。
『何だアレ!?』
なんつーか…リングのまんま貞子みたいなヤバそうな顔。ビビッてサイドミラー見たら有り得ない速さで追っ掛けてきてるし。
その動きがヤバ過ぎる。はいずりながら追っ掛けてきてるから。
この時点でやっと人じゃないってわかった…。気付いた時には遅い、女が凄まじい形相で運転席の窓叩きまくってる。
俺が覚えているのはそこまで。気付いたら朝5時くらい、自宅近くの田んぼに突っ込んでいた。頭をぶつけたらしく血だらけで自分で救急車を呼びましたよ…。
この出来事以降その類いの物や声が聞こえるようになった。
ちなみに5年経った今もリアルタイムにその女には悩まされている。それはまた機会が有れば。失礼しました。
良くある話しだがある日気付いたら霊感が付いてしまっていたと言うのは本当なんだと今更ながら自覚している。
俺の場合はこうだ。
5年前のちょうど今頃暑い夏、その日も仕事が忙しく残業になり深夜自宅に帰宅している時だった。
俺の帰宅ルートは主に2通りあるのだか、残業上がりの時は近道になるルート(実は地元では有名な心霊スポット)を通っていた。
色々と噂は知っていたが霊感0な俺は今まで何百回と通っていたが一度としてそんな類いの経験はなかった。
だが、この日は違っていた。連日の疲れからか視界がぼやけて見えるような錯覚に何度も瞬きをしたのを覚えている。
何度目の瞬きか前方150〜200メートル?辺りに地面に張り付いている何かが見えた。
かなり飛ばしていたので一瞬焦って減速させた。何か地面に張り付いている…と言うより近づくにつれ人が四つん這いになっているのがわかった。
『はっ?』
この時の俺は相当マヌケな声を出していたと思う。深夜の交通量も少ない車道にいきなり人が四つん這いでいたら誰でも一瞬ビビると思うが…。
2〜30メートル辺りだろうか格好から女だと言うのがわかる。この時普通に人だと思っていた俺は車を停めようと思ったが、その女の顔を見た時アクセルを全開にした。
『何だアレ!?』
なんつーか…リングのまんま貞子みたいなヤバそうな顔。ビビッてサイドミラー見たら有り得ない速さで追っ掛けてきてるし。
その動きがヤバ過ぎる。はいずりながら追っ掛けてきてるから。
この時点でやっと人じゃないってわかった…。気付いた時には遅い、女が凄まじい形相で運転席の窓叩きまくってる。
俺が覚えているのはそこまで。気付いたら朝5時くらい、自宅近くの田んぼに突っ込んでいた。頭をぶつけたらしく血だらけで自分で救急車を呼びましたよ…。
この出来事以降その類いの物や声が聞こえるようになった。
ちなみに5年経った今もリアルタイムにその女には悩まされている。それはまた機会が有れば。失礼しました。
私の実家はM県にあります。海が近く、山にも近く、そんな『ある程度の年齢』で、やっと住みやすいと思える土地だと思っていました。
あの時の体験を、他人に話すまでは…。
私の家は本当に海に近くて、当時は『ブラジル丸』という名前の漁船が停泊していました。その船はお金を払えば船内を観れる船でした。
私は友達3人とブラジル丸に乗り込みました。だって客船で、一般人が観覧できる機会なんてそんなに無いと思ったんです。
私は一般のお客さんが乗り込む場所から船長の寝泊まりする部屋まで、何も考えずに歩きました。
そこを越えて、船員の部屋に差し掛かった時、私は怖くなりました。一歩も歩けなくなったんです。
それはもう1人の友人も同じでした。引き返そうと訴えました。しかし他の2人は進んで行きます。
私は怖くて、2人の名前を叫びました。瞼をぎゅっと閉じて。
いっぱい、沢山、叫んで…。背後から追ってくる血塗れの人からも逃げて、逃げて、逃げて…。
気が付いたら自分の布団の中でした。
私は母に『私、ブラジル丸に乗り込みに行ったんだよね?』と聞きました。母は確かに、そうだ、と言いました。
私はそれまでの事が夢であったのか、それとも現実だったのか怖くなり、友人3人にも尋ねました。同じ返答でした。
ただ、違ったのは、私と一緒に踏み留まった友人は今も生きているのに、そうじゃなかった友人2人は直後に死んでしまったことでしょうか…。
あの日、乗ってしまったブラジル丸…。後日別の友人に話して調べたら私たちが乗り込んだ日、あの時、ブラジル丸は日本に停泊しておらず、中国に到着していたそうです。
じゃあ、あの船は?私たちが、わざわざお金を払ったあの船は?
よく考えると、私ともう1人の友人はお金を払っていないのですが、金額は六文銭…取られたんです…。
手持ちに小銭がなかっただけで、もし、私が払っていたら? 怖くて、実は小銭が今でも持ち歩けません…。
あの時の体験を、他人に話すまでは…。
私の家は本当に海に近くて、当時は『ブラジル丸』という名前の漁船が停泊していました。その船はお金を払えば船内を観れる船でした。
私は友達3人とブラジル丸に乗り込みました。だって客船で、一般人が観覧できる機会なんてそんなに無いと思ったんです。
私は一般のお客さんが乗り込む場所から船長の寝泊まりする部屋まで、何も考えずに歩きました。
そこを越えて、船員の部屋に差し掛かった時、私は怖くなりました。一歩も歩けなくなったんです。
それはもう1人の友人も同じでした。引き返そうと訴えました。しかし他の2人は進んで行きます。
私は怖くて、2人の名前を叫びました。瞼をぎゅっと閉じて。
いっぱい、沢山、叫んで…。背後から追ってくる血塗れの人からも逃げて、逃げて、逃げて…。
気が付いたら自分の布団の中でした。
私は母に『私、ブラジル丸に乗り込みに行ったんだよね?』と聞きました。母は確かに、そうだ、と言いました。
私はそれまでの事が夢であったのか、それとも現実だったのか怖くなり、友人3人にも尋ねました。同じ返答でした。
ただ、違ったのは、私と一緒に踏み留まった友人は今も生きているのに、そうじゃなかった友人2人は直後に死んでしまったことでしょうか…。
あの日、乗ってしまったブラジル丸…。後日別の友人に話して調べたら私たちが乗り込んだ日、あの時、ブラジル丸は日本に停泊しておらず、中国に到着していたそうです。
じゃあ、あの船は?私たちが、わざわざお金を払ったあの船は?
よく考えると、私ともう1人の友人はお金を払っていないのですが、金額は六文銭…取られたんです…。
手持ちに小銭がなかっただけで、もし、私が払っていたら? 怖くて、実は小銭が今でも持ち歩けません…。
これは中学1年の頃、夏休みにT県に住む母方の祖母の家に遊びに行った時の事。
祖母の家からはちょっと離れた所にある藍染会館(?)に観光で俺、母、祖母、叔母と行ったわけだ。
ごめん、施設の名前は正確に覚えてないんだ。俺は正直あまり興味なかった。だから一人でぶらぶら施設内を歩き回ってた。
そしたら、江戸時代の武家屋敷みたいのを見つけたんだよね。なんとなく興味が湧いて入ってみた(歴史は大の苦手なのにね…w)。
そして、二階があったから上がった。ちなみに、その屋敷には俺一人だった。
ある部屋に入ろうとしたその時、たぶん記憶が飛んだんだ。
「うぁぁぁぁ……」
突然聞こえてきた男の呻き声。その瞬間ハッと目が覚めた。
自分は窓枠に手をついて身を乗り出してた。あと数秒遅れてたら、たぶん真っ逆さまに落ちてたと思う。
背筋がゾクッとして、急いで逃げようとしたら、部屋を出てしばらくして異変に気付いた。足音がもう一人いた。ミシ、ミシと一歩ずつ近づいて来る。
とうとう自分の真後ろまで来た。だけど、どこを見ても影がない。いるはずのない誰かがいた。
俺は必死に心の中で、「見逃してください!!」ってつぶやいてた。すると足音は、ミシ、ミシと帰って行くのが聞こえた。
思い切って振り返ってみると、とてつもない大男が部屋に入って行くのが見えた。軽く210cmはあったと思う。しかもかなりゴツい。
俺は恐怖とパニックで階段を転がるようにして降りた。
あれは霊なのかどうかは分からない。でも、あの地獄の底から響いてくるような呻き声を聞くと、霊以外の化け物のような気もする。
祖母の家からはちょっと離れた所にある藍染会館(?)に観光で俺、母、祖母、叔母と行ったわけだ。
ごめん、施設の名前は正確に覚えてないんだ。俺は正直あまり興味なかった。だから一人でぶらぶら施設内を歩き回ってた。
そしたら、江戸時代の武家屋敷みたいのを見つけたんだよね。なんとなく興味が湧いて入ってみた(歴史は大の苦手なのにね…w)。
そして、二階があったから上がった。ちなみに、その屋敷には俺一人だった。
ある部屋に入ろうとしたその時、たぶん記憶が飛んだんだ。
「うぁぁぁぁ……」
突然聞こえてきた男の呻き声。その瞬間ハッと目が覚めた。
自分は窓枠に手をついて身を乗り出してた。あと数秒遅れてたら、たぶん真っ逆さまに落ちてたと思う。
背筋がゾクッとして、急いで逃げようとしたら、部屋を出てしばらくして異変に気付いた。足音がもう一人いた。ミシ、ミシと一歩ずつ近づいて来る。
とうとう自分の真後ろまで来た。だけど、どこを見ても影がない。いるはずのない誰かがいた。
俺は必死に心の中で、「見逃してください!!」ってつぶやいてた。すると足音は、ミシ、ミシと帰って行くのが聞こえた。
思い切って振り返ってみると、とてつもない大男が部屋に入って行くのが見えた。軽く210cmはあったと思う。しかもかなりゴツい。
俺は恐怖とパニックで階段を転がるようにして降りた。
あれは霊なのかどうかは分からない。でも、あの地獄の底から響いてくるような呻き声を聞くと、霊以外の化け物のような気もする。