1 無名さん

狩屋マサキ腐へ

毎日1人であげてレスしてサイト探して大変だね(笑)
それは全裸の男でした。
その男は興奮した様子で性器を勃起させています。
しかしなにより驚いたのは、その男の頭は人間のそれではなく牛の頭だったのです。
牛頭の男は見張りに気付き、森の中へ逃げ込みました。

牛頭の男はA村でも牛の番をしていた村人に目撃されていました。
その牛頭の男こそふたつの事件の犯人に違いないと、A村とB村の人々は牛頭の男を狩り出す為、森を探索しました。

結局牛頭の男は捕まりませんでした……いえ、実際には捕まっていました。
しかし、男を捕まえたA村の人々は彼を隠し、みんなで口を揃えて「そんな男は存在しなかった」と言い出したのです。
A村の人々のその奇妙な行動には理由がありました。

A村の人々は牛頭の男を捕まえました。
その男は実際に牛頭なのではなく、牛の頭の生皮を被った男でした。
A村の人々は男の頭から牛の皮を脱がせ、その男の顔を見て驚きました。
その男はA村の権力者の息子だったのです。
この男は生まれつき知的障害がありました。歳はもう30歳近いのですが毎日村をふらふらしているだけの男でした。

村の権力者である父親がやってきて男を問い詰めましたが、

「さんこにしいな。ほたえるな。わえおとろしい。あたまあらうのおとろしい。いね。いね」

と、ワケの分からないことばかり言って要領を得ません。

そこで男がよく遊んでいた父親の所有している山を調べてみると、女の死体と牛の首がいくつも見つかりました。
異常なことに女の死体の首は切り取られ、そこに牛の首がくっついていました。
男はB村から女をさらい、女の首を切り取って牛の首とすげ替え、牛頭の女の死体と交わっていたのです。

権力者である父親は息子がやったことが外に漏れるのを恐れ、山で見つかった死体を燃やし、A村の村人に口封じをし、村に駐在する警官にも金を渡して黙らせました。
そして息子を家の土蔵に閉じ込め、その存在を世間から消し去ったのです。
しかし、村の女たちが行方不明のままでB村の人々は黙っていません。
特にあの夜実際に牛頭の男を見た見張りの4人は「牛頭の男など存在しなかった」と言われては納得いきません。
村人みんなで相談して、その4人は警察に抗議に行くことにしました。

次の日、川の橋に4人の生首と4頭の牛の生首が並べられました。

A村の人々は真実が暴露されるのを恐れ、B村を出た4人を捕らえ、真実を知っているにも関わらずB村の4人に全ての罪をかぶせ、私刑(リンチ)し、見せしめに4人の首をはね、さらし首にしたのです。
一緒に牛の生首を並べたのには、「4人が牛殺しの犯人である」という意味(もちろんデマカセではあるが)と「真実を口外すれば同じ目にあうぞ」という脅しの意味がありました。

この見せしめの効果は大きく、B村の人々はもちろんA村の人々も「この出来事を人に話せば殺される」と恐れ、あまりの恐怖にこの事件については誰も一言も話そうとはしなくなりました。
ふたつの村の間で起きたこの出来事は全て、村人たちの記憶の奥深くに隠され故意に忘れさられ、土蔵に閉じ込められた男と一緒にその存在自体を無にされたのです。
 
糞スレ