1 無名さん

黄瀬くん改悪クリオナたん

黄瀬が夢主を襲ってその写真を撮って脅すなど
著しいキャラ崩壊が激しい
AVの見過ぎのような内容。たまんないっスわこれ
http://id31.fm-p.jp/502/norima61041/
適当晒し525
>>10333から派生
自分の家に戻り、手紙を机の引き出しにしまってからも何だか妙に気持ちがそわそわする。
窓に駆け寄りそっとカーテンを開いて外を覗くと、怪しげな男が二人、こちらを見ていた。
堪らず外に出て確認してみたが、そこに男達を見つけることは出来なかった。あたりは静かで誰の姿も確認できない。

その日以来どうも落ち着かない毎日が続いた。
そしてついに会社の同僚から

「どうしたの、何か最近心あらずって感じじゃない、恋人でも出来たの?」

そんなことを言われた。
同僚の「恋人でも出来たの?」という言葉にどきりとした。自分があの時彼に投げかけた言葉とまるで同じに思えたのだ。
そう思うと急に気分が悪くなってきた。吐き気さえ感じながら何とか終業まで耐え、「大丈夫?」と言う同僚の言葉にも答えず、すぐさま家に帰った。

家の周りに数人怪しげな人物がいたが、それが本当に怪しいのか、それとも調子の悪い自分の所為でそう見えているか、それすら不確かに思え、怯えるようにして部屋に駆け込んだ。
服を適当に脱ぎ捨て、頭痛薬を何錠か口に放り込んでから布団にもぐりこむとすぐに眠りに落ちた。
そして不思議な夢を見た。
夢の中で自分はあの施設の、例のバス停留所に座っていた。
横にはあの時見た老人達があの時と同じような表情で座っている。
そこに座っていると不思議と心が落ち着いた。ここ数日の不安定な気持ちがまるで嘘のようだった。

やがて隣の老人が「バスじゃ」そう呟いて、指を差し出した。
指の先に視線を向けると確かに一台のバスがこちらに向かってくる。至って普通のバスだ。

ブレーキ音を響かせてバスが止まると、老人達はすっと立ち上がり開いたドアから中へと入っていく。
自分もなぜか同じようにしてドアに向かっていった。
一段目のステップに足をかけると、中から「乗車券をお出しください」という声がした。
声の方に顔を向けると、制服を着た辛気臭い男が運転席からこちらに向かって切符を出せと身振りで示していた。
切符など持っていたかな、と着ている服を探っていると、運転席の男が

「これは独り言ですが、シャツの胸ポケットに入っているかもしれませんね」

といやらしく呟いた。
その言葉に促されるように手を胸ポケットへ伸ばそうとした瞬間、

「待て、それは僕がもらっていく」

という声がした。
振り向くと、すぐ後ろに彼がいた。彼は昔のままの姿で、もの凄く自然な笑顔を見せながら、すっと僕の胸ポケットからキップを取り出してバスの中へと乗り込んでいった。
「ステップから降りてくださいね、切符がないとバスには乗れませんので」

運転席の男が告げた。言われたとおり後退ると、ドアが目の前で閉まりバスは発進していってしまった。

朝、目覚めると目元が濡れていた。
わけが分からないはずなのに、何か妙に色々なことがすとんと心の中で収まったような気分だった。
そのまま会社に行くと、同僚には「普通に戻ったね」と言われた。

次の週末に再びあの施設を訪れた。
門を通り過ぎてすぐにバス停を確認すると、以前と同じように老人が三人座っていた。
しかしあの時の三人ではなかった。まったく別の老人達が三人そこにいた。

受付で彼について尋ねると「居なくなった」と言われた。
突然姿を消して、そのまま戻ってきていないらしい。
警察にも届けたがまだ見つかっていないということだった。
彼がいた部屋に行くと、彼が居たベッドはすっかり綺麗に片付けられていた。
彼の消失には別に驚かなかった。あの夢を見たときからこうなるのではないかと感じていた。

帰り際、以前バス停に居た三人の老人達について尋ねると、全員亡くなったと知らされた。
皆穏やかに老衰で死んでいったらしい。

建物から出て門に向かうと、視界にまたあのバス停が入ってくる。
老人達は静かにバスを待っているようだ。