28 無名さん
「ようスニベルス! そんな所からジロジロ見て、我等がグリフィンドールの黒曜石にストーキングか?!」

「あら、普段は石炭だとか炭だとか言う癖に、こんな時だけ持ち上げてくれるのね。」
「げ! 結華……。」

いつものように悪ガキぶりをいかんなく発揮している彼らの背後から、結華本人が登場した。
胸をそらして仁王立ちする彼女に、彼らは少しバツが悪げになる。

「だってこのスニベルスが生意気にも君の事を見ていたんだ。そんなの君だって迷惑だろ? だから僕達が懲らしめてやろうと思ったんだ。」

「あらやだセブ、私の事ずっと見てたの? んもう。……でも当然よね。だって私達、キスした仲なんだもの。」

結華は頬に手を当て体をくねらせ、キャハ! と恥じらってみせる。
その言葉と満更でもなさ気な態度に、ジェームズ達は目をまんまるに見開き飛び上がる。

「な、なんだってー!」
「結華! 無理矢理か、無理矢理ブチュッとやられたのか? 辛かっただろう、こいつの事だからさぞかしねちっこかったに違いない!」

酷い言われようである。

相手側であるスネイプも、今になって不意打ちで、それも大勢の前でキスのことを蒸し返され、目を白黒させている。
あれは夢ではなかったのだと頬を赤く染める。


何というか気持ち悪い夢主だなぁ