41 無名さん
「青春ね!」
「おいおい!マジかよイレイザー!!」
「相澤くんマジかよ!!!!」
「……まさかあのイレイザーが」
「驚いたね」

こいつらに知られたら絶対騒がしくなるだろうと思っていたが、案の定煩くなった。これは絶対今後弄られるな。

「けど相澤くん!卒業まで手を出しちゃダメだよ!」

茶化す声に混じって聞こえた声に、慌ててそちらを向けば校長がさり気なく混ざっていた。
不味い。何が不味いって。他の奴らはまあ何だかんだ言っても面白いことが好きだから茶化すことはあっても何か言うことはないだろう。だが校長は立場だってある。さすがに自分の学校の教師と生徒だと苦言を言われるか……。
と、思ったところで、さっきの言葉をよくよく思い出す。

「………校長、止めはしないんですか?」
「ん?別にいいんじゃない?ただ未成年に手を出すことは犯罪だからね!想うことをとめはしないさ!」

教師陣と校長公認みたいだしいいんじゃない?