6 無名さん
原作全否定祭り

「確か結果次第ではヒーロー科への編入が出来るんですよね?」
「その通り。今のご時世ヒーローになりたいやつはわんさかいる。雄英はただでさえ最高峰だと言われる教育機関だ。普通科の生徒はほとんどがヒーロー科の入試に落ちたやつらだし、狙ってくるだろうね」
「そんな量産型のヒーローを排出したって、無駄死にしそうですが」
「だからこそヒーロー飽和社会なんて言われているんだ」
7 無名さん
いちにさんおつ忘れてた

「くだらないな」

言葉と共に息を吐き出し背もたれに寄りかかる。視線はスクリーンに向けているが、先程までの興味深そうなものからつまらなそうなものを見る目に変わっていた。

「競走することは向上心を上げるために有意義なことだけど、ヒーロー同士でそんなものをやってしまっては職業ヒーローが出来るだけになるんじゃないのか」
「押し合いへしあいで他者を蹴落とし自分の利益のみを追求するんですね」
「別に命をかけるのに見返りを求めるなとは言わないけれど、やりすぎというのはどうなのだろうね」

一歩間違えれば大怪我になりかねないような競技。雄英にはリカバリーガールがいるとはいえ、彼女の個性も言ってしまえば本人の力に左右される。もしリカバリーガールでも治せなければ?そんな危険な競技にもかかわらず、周りではやしたて盛り上がる大人達。そのほとんどがスカウト目的で来たヒーローだ。