36 無名さん
>>19
http://nanos.jp/luck1328/novel/5/2/
>「……おお、これは済まなんだの」
「か、軽いっ! も、もう……零さんはそりゃ、いろんな美人とちゅーした経験あるかもしれませんけどね! 私なんて恋愛のれの字もない女はこんな――わっ!?」
 彼女の小さな後頭部へ、もう一度手をまわす。
 ぽかん、とこちらを見つめる少女の瞳は、無垢のまま。
「それは行幸じゃ」
「え……?」
「じゃあ、セカンドもサードも奪われぬよう、我輩ってば頑張ってしまう気がするのう。……というかするぞ」
「れ、零さんっ! 口調口調!」
「ああ? いいだろ今更。おら、口開けろ」
「え、ええ?」
「二度と他の男と間違えぬよう、その可愛いお口に叩き込んでやろうのう?」
 明確な嫉妬の言葉に、少女の瞳が嬉しそうに揺らいだのが分かった。こんなに幼い彼女が、背徳感の類を味わうのは、まだまだ先だろう。騎士の女王に手を出す、という背徳感を味わうのは零一人の特権だ。しかも、今日限りの。
 今日を超えれば、彼女は魔王の眷属、零の恋人なのだから。零は一人結論づけると、何よりも甘美なその唇へと、二度目を刻み付けた。

全体的に痛いと思って流し読みしてたら行幸は草
このページだけでも赤ペン先生大仕事だよお