26 無名さん
同じ話でパスなし裏
そして別れる前に生でやらせるっていう相変わらず価値観ずれまくったビッチ
>「なまえ…僕に抱かれてるのに考えごと?」

余裕だねと意地の悪い笑みを浮かべた彼は私の上で水音を鳴らす。カーペットに押し倒されたのは数十分前で、噛み付くようにキスをされて少し乱暴に脱がされた服は彼の足元に放り投げられてしまった。

「そんなんじゃない…っ、あ」
「君のここ、こんなに濡れてて…すぐに僕のが入りそうだね…」

はぁ とその形のいい唇から溢れた熱い息に目眩がした。歳上で経験豊富な彼は私にないものを沢山持っていて、私はそれに見事に誑かされた それだけ。

「ん」

耳に口付けられて彼はどこからか見覚えのある小さな袋を取り出した。

「…ね」

口に咥えられたそれをそっと引き抜いた。

「なまえ…?」
「これ、今日はいらない」
「いつもは絶対に付けろって言うのに?」
「今日は特別」

微笑んで見せればスティーブンはわたしを見下ろしながらそっと腿を撫でた。

「…その言葉にどこか嫌な予感がするのは僕の気のせい?」
「ん?」

なおも笑顔を浮かべて首をかしげると彼は眉を緩くハの字に下げて私の名前を呼んだ。

「なまえ…なまえ…」

まるで恋人のように私を抱くこの男はどこまでも罪な男で

「あ…、スティーブン…っ」

それに溺れた私はどこまでも滑稽な雌だった。

何度達したかは思い出せない。
ただ彼が満足するまで抱かれて、最後まで都合のいい女でいようと甘い声を漏らして本能のまま彼を求めた。

「ん…」
「なまえ 起きたかい?」
「………うん、おはよう」
「おはよう」

ちゅ、と落とされた瞼へのキスは相変わらず計算つくされたもので朝から気分が下がってしまう。