1 無名さん

つむなさなかは(よちにほや

ひた
みゅ
みょ
りゃ
耳まで真っ赤になって目線を逸らされた
夕焼けを映したような顔だ
生唾を呑む音につられて目を上げると頬が僅かに赤みを帯びていた
寒さでかじかんだような頬だ