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6 無名さん
ハァ…ハァ…ハムタロウサァンッ

ぽっちゃりと太った牛柄のハムスターは、マスタベーションに励んでいた。自身の毛で覆われていないそれを、一心不乱に上下にしごきあげる。絶頂は目前に迫り、それはパンパンに膨らみうっ血していた。

ハァ……ハァ……ウッ

最後の欲をつかむため、今までにない速さでしごいて快楽の波を追い求めた。息を止めたと同時、膨らんだそれからぴゅっぴゅっと白濁としたものがふき出した。小さな出入り口からは、余韻に浸るかのように、とろ、とろ、と蜜が溢れる。
それを眺めながら、太っちょのハムスターは息を整えた。ああ、今日も、友人をおかずにしてしまった。彼はいつも僕に優しくしてくれるのに、僕はいつも彼を汚してしまう。なんて、ダメなやつなんだ。
ぽっちゃりのハムスターは、いつもことを終えてから後悔する。没頭している間は気にならないのに。むしろ、もっと、もっと、違う一面を見てみたいと妄想が捗ってしまう始末。こんなんじゃ、友人に顔向けできないと思いながら眠りにつく。
朝にはすっかり忘れ、今日もおおきなひまわりの種を持って彼の元に遊びに行く。

「ハムタロウサァン」
「こうしくん、いいところにきたのだ。ロコがうざくてイライラしてるから、ちょっとツラかしてくんねぇ?」
「ハッ、ハムタロウサァン??」

これが、いつもの彼らの日常だった。
8 無名さん
つづきは?