1 無名さん

艦これ

やってる人いるかな
専門学生の頃、仲間内で百物語やったんだよな。

でも実際、百も話が無い。
んで、ネットで「自分的に怖い話」を掻き集めてなんとか百個、怖い話を集めたんだよな。

蝋燭立てんのは、火事になったら恐いから、煙草を、一つ話したら一本吸うって方法で。

んで百話し終わって、百本目の煙草を灰皿に押し付けたら、不完全燃焼でも起こしてたのか、なんか吸殻が燃え上がってさ、女の子ら、ビビッて泣き出したんだよ。

…でも、マジ怖かったのは。窓ガラスが突然割れた事。

いや、公民館だったんだけどさ。同窓会って名目でレンタルして。大会議室でやってたんだ。
窓は押し開くタイプで12枚あって、それが全部一気に割れたんだぜ。

「やっぱ、ネットで他人の話、集めたのは、ズルかったよなぁ」

仲間の一人がそう言ったら…

『そうだ』

って、天井から声がしたんだよ。
何つーか、上からした声なのに、地を這うみたいな声で。

で、何が怖かったって、その『そうだ』って声で、いや別に「怖い声」じゃなかったんだぜ。
なのに、全員気絶したんだよ、俺も。

目覚ましたら、すでに朝で、更に絶叫モンの恐怖が其処に…。

窓、割れてなかったんだよ。なのに、ガラスの破片が部屋中に散らばってて。
俺らガラスの破片の絨毯の上で、寝返り一つ打たずに寝てたんだ。
私の兄は叔母に似て霊感が強いらしく、様々なモノを見たり聞いたりします。
それは兄と一緒に居ただけでわかる事なのです。

ある年のお盆、親戚の子が遊びに来ました。
その子はまだ3才にもならない幼児で言葉も特定の単語しか話せません。

その子と兄と私で遊んで居ました。
そして兄がその子にお菓子をあげているといきなり

「殺してくれ…」

と低くだけどはっきり呟いたのです。

一緒の出来事で私は驚きました。
その子は女の子なのにその口から聞こえたのは明らかに男性の声だったのですから…。

それから数日後。
兄は高熱が続き、私も体調不良になり大変な思いをしました。
私の兄は霊感があるらしく様々な事が自分と自分を取り巻く人に起こる。

ある日兄ととても親しい友人が兄の所に相談しにきた。
内容は携帯が調子悪いとの事で、とても深刻な顔だった。

どんな感じで調子が悪いんだ? と聞けば、携帯を買っても買っても水没したように内側から水が出てくる、と言う内容だった。
そんな馬鹿なと実際に携帯を見るとそこには内側から水を滴らせた真新しい携帯があった。

その時兄と私はその友人の肩に小さな赤ちゃんを見た。
私は寒くて鳥肌が止まらなくてとても恐怖を感じていた。

兄は恐る恐る友人に「お前、子供下ろしてないか…?」と聞いた。

「何言ってんだよ! そんな事あるわけねーじゃん!」
そう憤慨する友人はうちから出ていった。

友人が立ち去った後私達兄妹はその場から暫く動けず、息切れを起こしていた。

後日、友人から電話がきて

「こないだは悪かった。あの後嫁さんに聞いたら、嫁さんが子供下ろしてた」

どうやら妊娠中の奥さんが一度下ろしていたらしくその子が友人に自分の存在を知られたくて出てきたようだ。

兄と会ってから友人の携帯は水が出なくなった。
私の兄は霊感があるらしく様々な事が起こる。

ある日出来たばかりの彼女とデートの約束をした。
デートの日兄は体調があまり良くなかった。

彼女を迎えに行こうと車に乗り込むと違和感を覚えた。

誰かが後ろに乗ってる…。
そんな気配を感じたが、デートの待ち合わせ時間が迫っていたため兄は車を出発させた。

しばらく運転しているといきなり窓を白くて細い腕が叩いた。
兄は恐怖を感じて彼女の家に急いだ。

そして何事もなく彼女宅に着いた。
彼女を車に乗せるとデート場所に向かった。

彼女と一緒になってから特に変な事も起こらず、その日は無事終わろうとした。

「じゃあ、今日はありがとう。そういえば○○(兄の名前)君って車でなんか飼ってる? 助手席の後ろでなんか凄い気配? を感じたんだけど…気のせいかな?」

彼女の一言で兄は慌ててミラーを見た。
そこには薄ら笑いを浮かべた女性が座っていた。