1 無名さん

さっさたん寝たのかな

寂しい(´・ω・)
つい数日前に体験した話。

その日の午後6時頃、友達のMが電話してきた。

「今から男友達と遊ぶんやけど、そいつが友達連れてくるけん、R(私)も来てくれん?迎えにいくけん」
「あー、別にいいよ」

とひまだったので快諾する私。

「ありがとー、じゃぁ8時頃着くようにいくね」

それからMが迎えに来て車に乗り込んだのだが、しばらくたわいのない話をしていたら、突然Mがこんなこと言い出した。

「そういえばさー、Rん家にくる途中に大きいトンネルと小さいトンネルが並んである道路あるじゃん?」
「あーあのトンネル」

「さっきRを迎えに来るときに、その大きい方のトンネルを覗いとる人がおったんよ」
「は?なんそれ〜なんでそんなことしとんの」

「知らんけどさ、とにかくその覗いとる人の後ろ姿しか見れんかったけど、まじ変なもん見たわ‥」

とのこと。ちなみにMは霊感持ちでたまーにそういうのを見てしまうらしい。
私はその類はからっきしだがおもしろそうなので

「てかもうすぐそのトンネルじゃん。今度は反対方向からだし、もしかしたら顔見れるかもよ」

なんて笑って言ってた。

そしてトンネルに差し掛かると、ほんとにいた。

しかしそれは今度はこちら側の入口から向こう側を覗いてた。
つまりまた後ろ姿。

「えっほんまにおった‥」

私、その時はほんとになめてたんです。まさかほんとに幽霊見ちゃうとは思わないし。それの見た目も言い方おかしいけど普通に変な「人」だったし。
それでついつい、見ちゃったんだよね‥。

トンネルの入口に入ってそいつを通りすぎたときに

「顔見てやろー」

それで振り向こうとしたら、それをMが大声で止めた。

「見るなR!!」

でも時すでに遅し‥。そいつの顔を見てしまった。

そいつ笑ってた。人間ってこんなに笑顔になれんのってくらい。
一瞬で悟ったよ。あ、やばいの見たんだ、って。

「‥見るなって言ったのに。あいつなんもしなきゃいいけど‥」

Mがぼそっと言ったその言葉が今でも耳に残ってる。
やっぱ人ならざるものだったらしい。

あいつの笑った顔が今も目をつむると思い出される。
今のところ何もないけど、なんせつい数日前に起こったことだから‥このまま何もないとは言い切れないよな‥と、なんだかあいつが後ろで笑ってるような気がして不安な日々です‥。
まず自分は霊的な物を見ることは出来ないが存在を感じとる事が出来るようでして、危ない場所や霊的存在のある場所を避ける事ができます。

前置きはこの位にして本題に入ります。

満員電車で何故か席がひとつだけ空いてる、混んでは居ないが立ってる人もいるのに何故か一番人気な角席が空いてる。みなさんはこのような光景を目にした事ありませんか?

ただ空いてるだけ、たまたま人が座らないだけと言ってしまえばそれまでなのですが不思議に感じた事はありませんか?

これは大学の友達と自分の仮説なのですが、何故か空いている席には恐らく人だった物、又は人に非ず物が座っているのではと勝手に考えていました。

その大学の友達なのですが、気配を感じる訳では無いのですが心霊的なものを普通の人間と間違えて見えてしまう人でして、先日そんな友達と大学に行く途中、2人で他愛もない話などをしながら満員電車に乗りました。

すると乗車率200%の車内で1つだけ不自然に空いている席を見つけました。自分はラッキーと思いその席に腰掛けました、その瞬間頭のてっぺんから爪先まで一気に鳥肌が、友人を見ますと目を丸くして自分を見ていました。

正直寒気を感じた瞬間にしまった、と思いましたが、我慢しつつ友人と話をしながら最寄りの駅まで座っていました。友人は話している最中つねに電光掲示板を見て目を合わしてくれません。

駅に着き電車を降りたら寒気が収まり、同時に友人が話し掛けて来ました。

友人「お前、大丈夫か?というより本気か?」
自分「やっぱり?………座ってた?」

友人「あぁ、がっつりオッサンがな………お前と同化してた………」
自分「で?そいつは座ったまんま?」

友人「嫌、お前と降りようとしたけど駅が違ったらしく席に戻ったよ」
自分「危な!」

もし同じ駅だとしたら確実に憑いてきたと思います。

やはり電車には人以外の物も乗っている、2人で実感した出来事でした。
これはつい最近の話。最近と言っても2ヶ月ぐらい前だが。

僕はその日、大学の講義が終わり帰宅するために電車に乗っていた。ちなみに僕は4つ先の駅で降りる。
電車に乗り込み空いた席を見つけそこに座り、連日続いた夜更かしのせいですぐに眠りに入った。

しばらくして目を覚ますと僕が降りる駅の1つ前の駅に停車した。そのすぐ横にトンネルがある。
電車はまもなく発車して、トンネルの中に入って行った。

次の駅で降りるのでさすがに寝直すのはやめて携帯をいじくり始めた。

ベチャッ!

そんな音がかなり大きく響いた。けれど周りの客は一切反応しない。

僕は音の出所を探すとそれは簡単に見つける事ができた。
女か男かもわからない、人形の何かが窓に張り付いてた。僕は驚いて顔を背けた。

周りの人には見えないのだろうか?
そんな事を考えながらその窓の方向を見た。…何もいない。

いつも乗っている電車で幽霊を見るなんて考えもしなかった。そんな事考えていたらトンネルを抜けていた。

ベチャッ!

またか!?
窓の方向を見るとまたそいつがいた。黒こげのような感じで真っ黒だ。また怖くなって下を向いた。

しかし今度は、

ベチャッ!
ベチャッ!
ベチャッ!

と、何度も聞こえる。

あれが自分の体を窓に打ち付けてる姿を想像するとさらにゾッとして顔を上げられなくなった。
その間も音は聞こえ続けている。

自分が降りる駅に近づくとその音は聞こえなくなった。顔を上げるとそいつはいなくなっていた。

良かった…
安心していると、

ベチャッ!

今までで一番大きな音が聞こえた。

僕は周りを見渡したがどこにも姿がない。
そこで僕は気付いてしまった。なぜ今までで一番大きな音がしたのか…

それは僕の真後ろで鳴ったからだ。
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