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男性 55歳 三重

想い

何気ない平凡な日常と 外目は何も普段と変わらないのに、それまでの日常に無かった、全くの見ず知らずだった一人の男の性的欲求の為に応えようとするマゾヒストな女に自分がなるなんて。
そんな非日常に居る姿を自身の中に朧気ながら僅かずつでも感じ取っていけることに満たされた感を見つけたり、些細な変化に喜びを感じてもらえるマゾヒストが素敵だと想う。たとえ物理的に近距離でなくとも、こういう想いが届く方ならば善い関係で居られるのだろうけれど。
世の中がこれだけ渇いてしまったせいで荒れた心を長く引きずり、およそ普通の常識的な感情が干からびて機能しない者が増える中で、平凡な日常が一番良いのだけれど、それだけでは納まらない歪みが生まれしいては、それがマゾやサドのキッカケになることも珍しくは無いのだから。