1 ハッピーメールアプリ

ハッピーメールアプリ

僕の街には一つだけネカフェがあって、僕もよく利用している。メールなどもネカフェのPCからWEBメールで送受信していたりして、結構重宝している。
そこによく顔を合わせる女の子がいた。ここを住居にしているのでは?と思えるほど、彼女をそのネカフェでよく見かけた。何度か顔を合わせている内に、彼女の方から「こんばんわ」と声をかけてくれるようになって、何と言うか共同住宅に暮らしているような感覚になっていた。
やがて、彼女とは二言三言言葉を交わすようになり「1000円くれたらハグしてもいいよ」と冗談さえ飛ばすような間柄になっていた。これが真剣な援助交際(エンコーに真剣や冗談があるのかはともかく)だったら、1000円の価値はあるなあと思う肉付きの良い女の子だったが、さすがにネカフェで不純異性交遊をするわけにはいくまい。まあ、僕も随分とたまっていたのは確かだが。
ハッピーメールアプリ
彼女はもっぱらネカフェをスマホの充電場所に使っているようだった。
「ハッピーメールアプリで泊めてくれる人捜しているんだよ」なんてことを言っていた。普段はネカフェを根城にしていて、ハッピーメールアプリで交渉がまとまれば相手の男とのデートにお出かけする。そのまま泊まることもあるし、合わなければさっさと帰ってくるそうだ。あんまり褒められることではないが、金銭のやり取りもあるらしい。
「お金もらわないとネカフェ代払えないからねー」とあっけらかんとしていた。
ハッピーメールアプリなんて使わなくても、僕みたいな男とこうして出会えているじゃん、と思うこともあるが、さすがに彼女にも遊ぶ男を選ぶ権利はあるだろう。だいたい、僕には彼女を援助できる財力はない。毎日のネカフェ代を払うだけで精いっぱいだ。
もし僕に1000円でハグを購入できる経済力がついたら、その時は僕もハッピーメールに登録して何食わぬ顔で彼女と出会うのも面白いだろう。
そのためには、僕も早くネカフェ難民から脱出しないとね・・・
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