1 現金無償支援者

現金無償支援者

彼女がうんこしていた。
僕の部屋に上がってくるなり「トイレ借りまーす!」と言ってぶりぶり大便している。ワンルームマンションであり、ぶっぶっぶ・・・ぶふぉーっ!とまるで回線とぎれとぎれのインスタライブのような感じで断続的に屁の音が聞こえてくる。初めて訪れた男性の部屋でいきなりうんこする女とは?僕はそんな彼女の屁の音を聞きながら彼女との出会いを思い起こしていた。
彼女は夢を求めて実家を飛び出しており、今はネカフェなどを転々としている女の子だった。そして、出会い系サイトで僕のような現金無償支援者を募って食いつないでいる状況だった。
ルックスなどはさほどではないが「ひとばんお風呂とトイレを貸してくれる人、支援してくださーい」との書き込みを見て、イヤイヤ普通は食事と寝床だろ?と不覚にも笑ってしまい、興味を持って誘ってみたわけである。
「今晩ゆっくり眠れるところを確保して安心したのか、急に便秘が治っちゃった」
とよくわからない言い訳をしながら、彼女はトイレから出てきた。
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確かにネカフェのトイレは共用だし落ち着いてうんこも出来ないだろう。いきなりうんこしだしてびっくりはしたが、それは彼女の安心感の表れである。僕みたいな出会い系での行きずりの男を前にして大便する警戒心の無さは怖いものはあるが、安心を提供できて現金無償支援者としては満たされた気持ちにはなる。
ただし、うんこよりマンコだ。彼女もそれは理解しており、お風呂に入ってさっぱりした後は進んで体を開いてくれた。風呂上がりで火照った体は抱き心地が良くて、着衣状態では気づかなかったバストのボリュームを堪能しながら、恍惚な表情を浮かべる彼女を見ていると、ネカフェ生活では得られないリラックスを彼女に与えることができているんだな、と僕の方も何だかうれしくなってしまった。
ところが彼女は何かに気づいたように軽く僕を押しのけながら言った。
「あ、ごめん。お腹グルグル鳴ってきた。もう一回行ってきまーす!」
と、慌てて全裸のままトイレに飛び込んでいった。やがて、またトイレからは快音が響いてきた。
リラックスしすぎやろ!
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