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私が通った小学校には、回旋塔という遊具がありました。
支柱の天辺から、鉄製の円盤が鎖で繋がれた円錐型をしており、円盤に掴まって回転速度を上げ、遠心力によって振り回されるという物です。
小学校入学時、他県から引っ越してきたばかりで慣れない環境に戸惑っていた私に、最初に話しかけてきたのはMでした。
教室の窓から校庭を指差し、「回旋塔の横に片足の兵隊さんがいるよね」と。
戦後○十年経ち、見渡した校庭には兵隊などいる訳がないのですが、「回旋塔」を知らなかった為、彼女が何処を見ているのか分からず、「うん」と返事をしてしまいました。
自宅に戻ってから、同じ学校に転入した兄に「回旋塔」について尋ね、兵隊などいない事も確認しましたが、一度肯定してしまった話でもあり、Mもその話を二度と口にしなかった為、蒸し返す事なく、記憶の片隅に留めるままにしていました。
Mは2年生の途中で、別の学校へ転校していきました。
回旋塔は低学年は使用を禁止されていましたが、2年生にもなると教師の目を盗んででも遊びたがる人気の高い遊具の一つでした。
一人が円盤の中に入り、支柱を軸にして円盤を引き寄せ、大きく傾げて高速回転させる「円盤乗り」も禁止されていましたが、危険が大きい程魅力的でもあり、時には円盤を握っていた指を離して怪我をする事はあっても大事には至らなかったようです。
5年生の冬休み明け、回旋塔は鎖で固定され使用禁止になっていました。
担任の説明によると、冬休み中に同学年の男子数名が、回旋塔で円盤乗りをし、投げ出されて大怪我をしたと。
負傷したSは円盤の上に乗った状態で接続部に指を挟まれ、手指のほとんどを切断、残った指もちぎれかけていたとの事でした。
後日担任から、噂に対する厳重注意がありました。
Sが事故を起こした時、回旋塔の上にもう一人顔面が焼け爛れた兵隊が乗っていたという。
Sが学校に戻ってきたのは学年が変わってからでした。
指は全て縫合されたものの、自在に動くまでは戻らないようでした。
支柱の天辺から、鉄製の円盤が鎖で繋がれた円錐型をしており、円盤に掴まって回転速度を上げ、遠心力によって振り回されるという物です。
小学校入学時、他県から引っ越してきたばかりで慣れない環境に戸惑っていた私に、最初に話しかけてきたのはMでした。
教室の窓から校庭を指差し、「回旋塔の横に片足の兵隊さんがいるよね」と。
戦後○十年経ち、見渡した校庭には兵隊などいる訳がないのですが、「回旋塔」を知らなかった為、彼女が何処を見ているのか分からず、「うん」と返事をしてしまいました。
自宅に戻ってから、同じ学校に転入した兄に「回旋塔」について尋ね、兵隊などいない事も確認しましたが、一度肯定してしまった話でもあり、Mもその話を二度と口にしなかった為、蒸し返す事なく、記憶の片隅に留めるままにしていました。
Mは2年生の途中で、別の学校へ転校していきました。
回旋塔は低学年は使用を禁止されていましたが、2年生にもなると教師の目を盗んででも遊びたがる人気の高い遊具の一つでした。
一人が円盤の中に入り、支柱を軸にして円盤を引き寄せ、大きく傾げて高速回転させる「円盤乗り」も禁止されていましたが、危険が大きい程魅力的でもあり、時には円盤を握っていた指を離して怪我をする事はあっても大事には至らなかったようです。
5年生の冬休み明け、回旋塔は鎖で固定され使用禁止になっていました。
担任の説明によると、冬休み中に同学年の男子数名が、回旋塔で円盤乗りをし、投げ出されて大怪我をしたと。
負傷したSは円盤の上に乗った状態で接続部に指を挟まれ、手指のほとんどを切断、残った指もちぎれかけていたとの事でした。
後日担任から、噂に対する厳重注意がありました。
Sが事故を起こした時、回旋塔の上にもう一人顔面が焼け爛れた兵隊が乗っていたという。
Sが学校に戻ってきたのは学年が変わってからでした。
指は全て縫合されたものの、自在に動くまでは戻らないようでした。
夜、家で一人でテレビを見ていた時、電話が鳴った。
出てみると無言電話。
なんだ、いたずらかと思って切ろうとしたら、ザーザーて変な音が聞こえる。
「もしもし?」
無言、相変わらず変な音が続いてる。
するといきなり切れてしまった。
「いたずらかよ」
はっきり言って、夜、家で一人だし怖いのだ。
しかも、時間も時間で、午前0時を過ぎていた。
家族はみんな帰って来ない(レストランに行っていた。めんどくさがって俺だけ残った)。
しばらくたって、また、テレビを見ていると、電話が鳴った。
出ないか迷ったが出た。
「もしもし?」
ザーザーザー
またか…。
切ろうとした時、はっきりと聞こえた。
「お前は死ぬ」
女の人の声だった。
電話は切れて、俺はぶるぶる震えていた。
やばいどうしよう…頭が真っ白だった。
ふと、テレビが付いているはずなのに、音が聞こえない事に気付き、テレビに目をやると、画面いっぱいに気味の悪い白目の女の人が映っていた。
そいつは
「アーーーハッハッハッハ!!!」
と大口開けて笑っていた。
怖くて死ぬかと思った。
というかいっその事このまま殺して欲しかった。
何も出来ず、放心状態になりながらしばらくその画面を見ていた。
するとだんだん画面が荒くなり、砂嵐になって女の人が消えた。
また電話が鳴った。
出るわけないだろ。
分かって貰えるだろうか、怖いけど冷静でいる気持ち。
長い電話の音。何回鳴っているのか。
あきらめたように、ふっと電話の音が止まった。
一安心をした時、携帯が鳴った。
出るわけないだろ。
しかし、電話と違って携帯では番号が確認出来る。
本当は携帯にも触りたくなかったのだが一応開いて見てみた。母親からだった。
信用できないのでシカトすると音が止んでメールが来た。
メールは母親から。
「何シカトしてんの。もうそろそろ帰るよ。お土産買ってきたから」
出てみると無言電話。
なんだ、いたずらかと思って切ろうとしたら、ザーザーて変な音が聞こえる。
「もしもし?」
無言、相変わらず変な音が続いてる。
するといきなり切れてしまった。
「いたずらかよ」
はっきり言って、夜、家で一人だし怖いのだ。
しかも、時間も時間で、午前0時を過ぎていた。
家族はみんな帰って来ない(レストランに行っていた。めんどくさがって俺だけ残った)。
しばらくたって、また、テレビを見ていると、電話が鳴った。
出ないか迷ったが出た。
「もしもし?」
ザーザーザー
またか…。
切ろうとした時、はっきりと聞こえた。
「お前は死ぬ」
女の人の声だった。
電話は切れて、俺はぶるぶる震えていた。
やばいどうしよう…頭が真っ白だった。
ふと、テレビが付いているはずなのに、音が聞こえない事に気付き、テレビに目をやると、画面いっぱいに気味の悪い白目の女の人が映っていた。
そいつは
「アーーーハッハッハッハ!!!」
と大口開けて笑っていた。
怖くて死ぬかと思った。
というかいっその事このまま殺して欲しかった。
何も出来ず、放心状態になりながらしばらくその画面を見ていた。
するとだんだん画面が荒くなり、砂嵐になって女の人が消えた。
また電話が鳴った。
出るわけないだろ。
分かって貰えるだろうか、怖いけど冷静でいる気持ち。
長い電話の音。何回鳴っているのか。
あきらめたように、ふっと電話の音が止まった。
一安心をした時、携帯が鳴った。
出るわけないだろ。
しかし、電話と違って携帯では番号が確認出来る。
本当は携帯にも触りたくなかったのだが一応開いて見てみた。母親からだった。
信用できないのでシカトすると音が止んでメールが来た。
メールは母親から。
「何シカトしてんの。もうそろそろ帰るよ。お土産買ってきたから」
数秒でメールを打った。
「早く帰ってきて!!!」
コタツの中でぶるぶる震えていた。
すると、廊下からミシ…ミシ…と人がゆっっくり歩く音が聞こえる。
来た…。恐すぎて聞こえないふりをしていた。
ドアは俺がいるすぐ目の前。
ある意味怖い位置。
みんな早く帰って来てくれ…!
足音はドアの前で止まった。
俺はもう死ぬと思った。
ドアがキィィ…と音を立てて、少しの幅だけ開いた。
血だらけの足が見える…。
絶対怖いから上は見ない。
俺は足をじーっと見ていた。
視線が上から感じられる。
長い長い戦いだった。
何十分たったか、外から聞こえる聞き慣れた車の音に救われた。
これで助かる…。
しかし上は見れない。
あと少しの辛抱だと、足をじーと見ていた。
すると、するすると足を伝って来るように、そいつの「頭」だけが降りて来た。
目がガッチリ合ってしまった。
血だらけの気味の悪い青白い顔。
「また来るからね」
そいつはにんまりと笑って真っ赤に染まった歯を見せた。
その時俺は気絶した。
気がついたら家族が心配そうに見ていた。
今までの事を話したが、あんまり信じて貰えなかった。
「また来るからね」
あいつの言った言葉が気になる…。
もし、今度来たら、その時は俺も命はないだろうな。
「早く帰ってきて!!!」
コタツの中でぶるぶる震えていた。
すると、廊下からミシ…ミシ…と人がゆっっくり歩く音が聞こえる。
来た…。恐すぎて聞こえないふりをしていた。
ドアは俺がいるすぐ目の前。
ある意味怖い位置。
みんな早く帰って来てくれ…!
足音はドアの前で止まった。
俺はもう死ぬと思った。
ドアがキィィ…と音を立てて、少しの幅だけ開いた。
血だらけの足が見える…。
絶対怖いから上は見ない。
俺は足をじーっと見ていた。
視線が上から感じられる。
長い長い戦いだった。
何十分たったか、外から聞こえる聞き慣れた車の音に救われた。
これで助かる…。
しかし上は見れない。
あと少しの辛抱だと、足をじーと見ていた。
すると、するすると足を伝って来るように、そいつの「頭」だけが降りて来た。
目がガッチリ合ってしまった。
血だらけの気味の悪い青白い顔。
「また来るからね」
そいつはにんまりと笑って真っ赤に染まった歯を見せた。
その時俺は気絶した。
気がついたら家族が心配そうに見ていた。
今までの事を話したが、あんまり信じて貰えなかった。
「また来るからね」
あいつの言った言葉が気になる…。
もし、今度来たら、その時は俺も命はないだろうな。
小学生の頃、日が暮れるまで川原や山に基地を作ったり、探険と称して道なき道を探索するのが常であった。
ある時、僕らは洞窟にそれを見つけた。
僕らの言う洞窟は、山の斜面に点在する古墳群…横穴式住居跡の事だ。
そこは大人達から絶対に行ってはいけない。と言われている所。
命知らず?? を自負する探険隊の僕らには、そんな言葉など何の抗力も無い。
いつもの様に探険している時、偶然見つけたのだ。
そう、それは洞窟の奥で妖しく光っていた。
時間も遅く暗くなっていた事と、進入防止の柵があった為、それ以上は次回ということで、その日は解散した。
僕らは宝物を見つけた気になっていた。
…それが何かを知るまでは。。
決行日まで、僕ら探険隊は口外厳禁・秘密厳守の“鉄の掟”を作った。
大金持ちになったら!? と、毎日ワクワクしながらその日を待った。
夢が現実になる日、昼過ぎに集まり足取りも軽く山に分け入った。
途中、不安もあった。
先を越されていたらどうしょう? 見間違いだったかな?
僕らでも何年も気付かなかったのに、他の人に見つけられる訳がない。と、慰めあったりもした。
とは言え、次第に足早になる隊員。
到着後、安堵感と感激で言葉を無くす隊員。
幾つもの想いが交錯する中、見張り班・洞窟班、当初の打ち合わせ通り、粛々と計画は進行した。
壊れかけた柵の間から、洞窟班3人が入り、妖しく光る地面を見て歓喜の声を上げる。
「すんげぇ〜」
ある時、僕らは洞窟にそれを見つけた。
僕らの言う洞窟は、山の斜面に点在する古墳群…横穴式住居跡の事だ。
そこは大人達から絶対に行ってはいけない。と言われている所。
命知らず?? を自負する探険隊の僕らには、そんな言葉など何の抗力も無い。
いつもの様に探険している時、偶然見つけたのだ。
そう、それは洞窟の奥で妖しく光っていた。
時間も遅く暗くなっていた事と、進入防止の柵があった為、それ以上は次回ということで、その日は解散した。
僕らは宝物を見つけた気になっていた。
…それが何かを知るまでは。。
決行日まで、僕ら探険隊は口外厳禁・秘密厳守の“鉄の掟”を作った。
大金持ちになったら!? と、毎日ワクワクしながらその日を待った。
夢が現実になる日、昼過ぎに集まり足取りも軽く山に分け入った。
途中、不安もあった。
先を越されていたらどうしょう? 見間違いだったかな?
僕らでも何年も気付かなかったのに、他の人に見つけられる訳がない。と、慰めあったりもした。
とは言え、次第に足早になる隊員。
到着後、安堵感と感激で言葉を無くす隊員。
幾つもの想いが交錯する中、見張り班・洞窟班、当初の打ち合わせ通り、粛々と計画は進行した。
壊れかけた柵の間から、洞窟班3人が入り、妖しく光る地面を見て歓喜の声を上げる。
「すんげぇ〜」
苔(こけ)が光っていた。
「下には宝物が埋まってるかも?!」
ただ。。口には出さなかったが、洞窟の中は空気が濃密で息苦しかった。
スコップを入れる。
「あれ? あれ?…」
上手くすくえない。スコップの先が光ってる。
「何これ??」
「ギャーーーッ!!」
スコップをよく見るとそこにあったのは、髪の毛だった。
苔と見間違うのも無理もない。
辺り一面、土の中からびっしりと髪の毛が生えていたのだ。
「逃・げ・ろ!!」
みんなの心に赤信号が点滅していた。
洞窟の中は冷たく・陰湿で・執拗な、圧倒的な悪意に満ち溢れていた。
霊感も何も持たない我々でも、全身の毛が総立ち・貧血にも似た感覚。。
「ごめんなさい! ごめんなさい!」
と、泣き叫びながら逃げた。
家の近くまで一気に駆けた。
少し落ち着いて、一人が言った。
「死体、埋まってるよな!?」
「言うな!!」
皆同じ事を考えていた。
二度と口に出さない事!
二度と行かない事!
誰にも言わない事!
…最期の掟になった。
それ以来探険隊は解散となった。
何年も前の話だが、これだけは言える。
“死体は今も存在する”
――後日談――
その古墳群は戦時中、防空壕に使われ、空襲で沢山の人が亡くなられたそうだ。
「下には宝物が埋まってるかも?!」
ただ。。口には出さなかったが、洞窟の中は空気が濃密で息苦しかった。
スコップを入れる。
「あれ? あれ?…」
上手くすくえない。スコップの先が光ってる。
「何これ??」
「ギャーーーッ!!」
スコップをよく見るとそこにあったのは、髪の毛だった。
苔と見間違うのも無理もない。
辺り一面、土の中からびっしりと髪の毛が生えていたのだ。
「逃・げ・ろ!!」
みんなの心に赤信号が点滅していた。
洞窟の中は冷たく・陰湿で・執拗な、圧倒的な悪意に満ち溢れていた。
霊感も何も持たない我々でも、全身の毛が総立ち・貧血にも似た感覚。。
「ごめんなさい! ごめんなさい!」
と、泣き叫びながら逃げた。
家の近くまで一気に駆けた。
少し落ち着いて、一人が言った。
「死体、埋まってるよな!?」
「言うな!!」
皆同じ事を考えていた。
二度と口に出さない事!
二度と行かない事!
誰にも言わない事!
…最期の掟になった。
それ以来探険隊は解散となった。
何年も前の話だが、これだけは言える。
“死体は今も存在する”
――後日談――
その古墳群は戦時中、防空壕に使われ、空襲で沢山の人が亡くなられたそうだ。
大阪のとある町の5年前くらいに潰れたビルがある。
風俗とかが入ってて、有名だった。
先週、友達Aと二人で肝試しに行った。
この季節にって感じだが、酔ってて感覚が麻痺してた。
ビルは、7階建ての結構キレイなとこだった。
前をAが歩いて後ろをついていった。
ガラスを割って侵入すると、すぐ空気の違いに気づいた。
「帰ろか?」
って俺が言うと、
「ヘタレか!!」
って怒られた。
真っ直ぐ進むと階段が見えてきた。
懐中電灯で照らすと5m前ぐらいに黒い塊が落ちてる。
瞬間的にヤバイって感じた。
ゴミやろって事で前に光を向けると、フワッってそれが浮いた。
生首だ。
目があった。髪が長い。目は、黒い穴。
口には、牙みたいに剥き出しの歯。
二人して走って出口を目指した。
ガラス突き破って外に転げ出た。
その時、
「絶対殺す!! 絶対殺す!! 見た奴殺す!! なめやがって!! バカにしやがって!」
ってでかい声で生首が叫んで消えた。
二人共半泣きでAの女ん家にダッシュした。
それから3日後俺もAも右目を失明。
今は、Aが左手を複雑骨折。俺は、昨日、足場から落ちて右足を骨折。
ただの偶然であって欲しいが、毎晩あいつに喰われる夢を見る。
風俗とかが入ってて、有名だった。
先週、友達Aと二人で肝試しに行った。
この季節にって感じだが、酔ってて感覚が麻痺してた。
ビルは、7階建ての結構キレイなとこだった。
前をAが歩いて後ろをついていった。
ガラスを割って侵入すると、すぐ空気の違いに気づいた。
「帰ろか?」
って俺が言うと、
「ヘタレか!!」
って怒られた。
真っ直ぐ進むと階段が見えてきた。
懐中電灯で照らすと5m前ぐらいに黒い塊が落ちてる。
瞬間的にヤバイって感じた。
ゴミやろって事で前に光を向けると、フワッってそれが浮いた。
生首だ。
目があった。髪が長い。目は、黒い穴。
口には、牙みたいに剥き出しの歯。
二人して走って出口を目指した。
ガラス突き破って外に転げ出た。
その時、
「絶対殺す!! 絶対殺す!! 見た奴殺す!! なめやがって!! バカにしやがって!」
ってでかい声で生首が叫んで消えた。
二人共半泣きでAの女ん家にダッシュした。
それから3日後俺もAも右目を失明。
今は、Aが左手を複雑骨折。俺は、昨日、足場から落ちて右足を骨折。
ただの偶然であって欲しいが、毎晩あいつに喰われる夢を見る。
俺にはちょっと変な趣味があった。
その趣味って言うのが、夜中になると家の屋上に出てそこから双眼鏡で自分の住んでいる街を観察すること。
いつもとは違う、静まり返った街を観察するのが楽しい。
遠くに見える大きな給水タンクとか、酔っ払いを乗せて坂道を登っていくタクシーとか、 ぽつんと佇むまぶしい自動販売機なんかを見ていると妙にワクワクしてくる。
俺の家の西側には長い坂道があって、それがまっすぐ俺の家の方に向って下ってくる。
だから屋上から西側に目をやれば、その坂道の全体を正面から視界に収めることができるようになってるわけね。
その坂道の脇に設置されてる自動販売機を双眼鏡で見ながら「あ、大きな蛾が飛んでるな〜」なんて思っていたら、坂道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいた。
その趣味って言うのが、夜中になると家の屋上に出てそこから双眼鏡で自分の住んでいる街を観察すること。
いつもとは違う、静まり返った街を観察するのが楽しい。
遠くに見える大きな給水タンクとか、酔っ払いを乗せて坂道を登っていくタクシーとか、 ぽつんと佇むまぶしい自動販売機なんかを見ていると妙にワクワクしてくる。
俺の家の西側には長い坂道があって、それがまっすぐ俺の家の方に向って下ってくる。
だから屋上から西側に目をやれば、その坂道の全体を正面から視界に収めることができるようになってるわけね。
その坂道の脇に設置されてる自動販売機を双眼鏡で見ながら「あ、大きな蛾が飛んでるな〜」なんて思っていたら、坂道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいた。
「なんだ?」
と思って双眼鏡で見てみたら全裸でガリガリに痩せた子供みたいな奴が、満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、猛スピードで走ってくる。
奴は明らかにこっちの存在に気付いているし、俺と目も合いっぱなし。
ちょっとの間、あっけに取られて呆然と眺めていたけど、なんだか凄くヤバイことになりそうな気がして、急いで階段を下りて家の中に逃げ込んだ。
ドアを閉めて、鍵をかけて「うわーどうしようどうしよう、なんだよあれ!!」って怯えていたら、ズダダダダダダッって屋上への階段を上る音が。
明らかに俺を探してる。
「凄いやばいことになっちゃったよ、どうしよう、まじで、なんだよあれ」
って心の中でつぶやきながら、声を潜めて物音を立てないように、リビングの真中でアイロン(武器)を両手で握って構えてた。
しばらくしたら、今度は階段をズダダダダッって下りる音。
もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら、ドアをダンダンダンダンダンダン!! って叩いて、チャイムをピンポンピンポン! ピポポン! ピポン!! と鳴らしてくる。
「ウッ、ンーッ! ウッ、ンーッ!」
って感じで、奴のうめき声も聴こえる。
心臓が一瞬とまって、物凄い勢い脈打ち始めた。
さらにガクガク震えながら息を潜めていると、数十秒くらいでノックもチャイムもうめき声も止んで、元の静かな状態に……。
それでも当然、緊張が解けるわけがなく、日が昇るまでアイロンを構えて硬直していた。
あいつはいったい何者だったんだ。
もう二度と夜中に双眼鏡なんか覗かない。
と思って双眼鏡で見てみたら全裸でガリガリに痩せた子供みたいな奴が、満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、猛スピードで走ってくる。
奴は明らかにこっちの存在に気付いているし、俺と目も合いっぱなし。
ちょっとの間、あっけに取られて呆然と眺めていたけど、なんだか凄くヤバイことになりそうな気がして、急いで階段を下りて家の中に逃げ込んだ。
ドアを閉めて、鍵をかけて「うわーどうしようどうしよう、なんだよあれ!!」って怯えていたら、ズダダダダダダッって屋上への階段を上る音が。
明らかに俺を探してる。
「凄いやばいことになっちゃったよ、どうしよう、まじで、なんだよあれ」
って心の中でつぶやきながら、声を潜めて物音を立てないように、リビングの真中でアイロン(武器)を両手で握って構えてた。
しばらくしたら、今度は階段をズダダダダッって下りる音。
もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら、ドアをダンダンダンダンダンダン!! って叩いて、チャイムをピンポンピンポン! ピポポン! ピポン!! と鳴らしてくる。
「ウッ、ンーッ! ウッ、ンーッ!」
って感じで、奴のうめき声も聴こえる。
心臓が一瞬とまって、物凄い勢い脈打ち始めた。
さらにガクガク震えながら息を潜めていると、数十秒くらいでノックもチャイムもうめき声も止んで、元の静かな状態に……。
それでも当然、緊張が解けるわけがなく、日が昇るまでアイロンを構えて硬直していた。
あいつはいったい何者だったんだ。
もう二度と夜中に双眼鏡なんか覗かない。
ばぁちゃんの話。
子供の時にとても大きな家に住んでいた。
本当に大きな家で部屋もたくさんあり兄弟は6人でばぁちゃんは末っ子。
お姉ちゃんと遊んでいるときに家の裏に行った。
すると今まで気付かなかったが板でふさがれたドアがあることに気付いた。
家の中から見ると壁しかなく部屋と部屋の間にある空間だった。
お姉ちゃんと入ってみようということになり、何本もの釘が刺さっている板を引っ張ってみた。
するとあんなに頑丈に打ち込まれていた釘がするりと抜け3枚の板は簡単にはずれた。
そして扉を開けた。
真っ暗で6畳ほどの畳みの部屋だった。カビ臭く気味が悪い。
お姉ちゃんは怖いからお兄ちゃんを呼んでくる! と走っていってしまった。
ばぁちゃんは少し怖かったが好奇心旺盛で兄を待たずに一人で部屋に入った。
部屋にはたんすと机と押し入れがあった。
たんすを開けるとお手玉や着物が入っていた。すべて湿気のせいか濡れていた。
机の引き出しを開けると和紙が入っていた。
汚い字で、かあちゃんかあちゃんかあちゃんとたくさん書かれていた。
きもちわるいなぁ…と思いふと兄たちはまだかな? と思い外に出ようとした時だった。
カタカタカタと押し入れから音がする。
びっくりして足を止めて押し入れの方を見た。
少し開いてる…気付かなかったのか今開いたのかわからないが気味がわるい。
すると、「うまぁーお」と猫の大きな声が聞こえた。
猫がいる…? そう思い押し入れに近付いた。
そして呼び掛けてみた。
「猫ちゃん?」
すると先程よりも大きな声で「ウマァーオ」とかえってきた。
怖いがいっきに押し入れを開けてみた。
…女の子がいた。
着物を着て横向きで足をまっすぐにのばし座っている。
ばぁちゃんは固まって動けなかった。
その女の子がゆっくりとこちらがわに顔を向ける。
大きく口を開き「ウマァーオ」と鳴いた。
ばぁちゃんは気を失ったのか気付けば部屋で寝かされていた。
子供の時にとても大きな家に住んでいた。
本当に大きな家で部屋もたくさんあり兄弟は6人でばぁちゃんは末っ子。
お姉ちゃんと遊んでいるときに家の裏に行った。
すると今まで気付かなかったが板でふさがれたドアがあることに気付いた。
家の中から見ると壁しかなく部屋と部屋の間にある空間だった。
お姉ちゃんと入ってみようということになり、何本もの釘が刺さっている板を引っ張ってみた。
するとあんなに頑丈に打ち込まれていた釘がするりと抜け3枚の板は簡単にはずれた。
そして扉を開けた。
真っ暗で6畳ほどの畳みの部屋だった。カビ臭く気味が悪い。
お姉ちゃんは怖いからお兄ちゃんを呼んでくる! と走っていってしまった。
ばぁちゃんは少し怖かったが好奇心旺盛で兄を待たずに一人で部屋に入った。
部屋にはたんすと机と押し入れがあった。
たんすを開けるとお手玉や着物が入っていた。すべて湿気のせいか濡れていた。
机の引き出しを開けると和紙が入っていた。
汚い字で、かあちゃんかあちゃんかあちゃんとたくさん書かれていた。
きもちわるいなぁ…と思いふと兄たちはまだかな? と思い外に出ようとした時だった。
カタカタカタと押し入れから音がする。
びっくりして足を止めて押し入れの方を見た。
少し開いてる…気付かなかったのか今開いたのかわからないが気味がわるい。
すると、「うまぁーお」と猫の大きな声が聞こえた。
猫がいる…? そう思い押し入れに近付いた。
そして呼び掛けてみた。
「猫ちゃん?」
すると先程よりも大きな声で「ウマァーオ」とかえってきた。
怖いがいっきに押し入れを開けてみた。
…女の子がいた。
着物を着て横向きで足をまっすぐにのばし座っている。
ばぁちゃんは固まって動けなかった。
その女の子がゆっくりとこちらがわに顔を向ける。
大きく口を開き「ウマァーオ」と鳴いた。
ばぁちゃんは気を失ったのか気付けば部屋で寝かされていた。
後から聞くと姉ちゃんと兄ちゃんが部屋の前に行くと扉が閉まっており、開けようと思っても開かない。
中からは猫のような声と狂ったように笑いながら猫の鳴き声をだすばぁちゃんの声が聞こえる。
二人は泣きながら母を呼びにいき、扉を開けると押し入れを見ながら狂ったように笑うばぁちゃんがいた。
ばぁちゃんの背中には爪で引っ掻かれた痕があり服も裂けていた。
近所の拝み屋さんかな? に来てもらいお経などを読んでばぁちゃんは落ち着いた。
その部屋が結局何なのかはお母さんが教えてくれなかったのでわからないらしいが絶対に入るなと無茶苦茶怒られたんだって。
お終いです。
<追記>
ばぁちゃんが言うには猫娘は真っ白の肌に目が真っ黒で開いた口も歯が見えず真っ黒だったみたいです。萌え系ではないぽい…。
後拝み屋さんにお経読んでもらうまでばぁちゃんは暴れまくって拝み屋さんを引っ掻いたり大変だったと。
ばぁちゃんはもしかしたらあの子は私の兄弟だったのかもね、と言ってました。
私的にはよく言われてるけど病気か障害があって隔離されてたのかなぁ? と思ってます。
とにかく読んでくれてありがとでした。
中からは猫のような声と狂ったように笑いながら猫の鳴き声をだすばぁちゃんの声が聞こえる。
二人は泣きながら母を呼びにいき、扉を開けると押し入れを見ながら狂ったように笑うばぁちゃんがいた。
ばぁちゃんの背中には爪で引っ掻かれた痕があり服も裂けていた。
近所の拝み屋さんかな? に来てもらいお経などを読んでばぁちゃんは落ち着いた。
その部屋が結局何なのかはお母さんが教えてくれなかったのでわからないらしいが絶対に入るなと無茶苦茶怒られたんだって。
お終いです。
<追記>
ばぁちゃんが言うには猫娘は真っ白の肌に目が真っ黒で開いた口も歯が見えず真っ黒だったみたいです。萌え系ではないぽい…。
後拝み屋さんにお経読んでもらうまでばぁちゃんは暴れまくって拝み屋さんを引っ掻いたり大変だったと。
ばぁちゃんはもしかしたらあの子は私の兄弟だったのかもね、と言ってました。
私的にはよく言われてるけど病気か障害があって隔離されてたのかなぁ? と思ってます。
とにかく読んでくれてありがとでした。
今から6,7年前かな?
今でもそうだけど、お盆休みはツレ夫婦と毎年岐阜に釣りに行くんです。
その年は初日、九頭竜川支流に入る予定で、夜の8時に大阪を出ました。
そして、夜中の1時前くらいに九頭竜ダムの公園駐車場に着き、朝まで車の中で、仮眠をとる事にしました。
その駐車場には私の車しか止まってませんでした。
車の窓を3cm位開けてウトウトしていると、駐車場の端の方で、カララ〜ン、カコ〜ン、と空き缶が転がる音がしてきました。
「風が強いのか?」
と思いながらもウトウトしていると、やはり、カララ〜ン…、と転がっている。
聞くともなしに聞いていると、その内に
カララ〜ン…
「キャッキャッ」
パタパタパタ(足音の様な音)
??? と思いながらも聞いていると、やはり
カコ〜ン…
「ハハハッ…」
「キャッ、キャッ」
と子供の声が遠くの方でしている。
さすがにこの頃になるとおかしいと思い始め、怖くなってきた。
目を瞑って耐えていました。
しばらくして、カララ〜ン、カラコロカラ〜ン、と車のすぐ傍まで缶が転がってきた音がして、足音が、パタパタパタと近づいてくる。
そして、すぐ傍まで来て、立ち止まるような気配が…。
誰かが窓から中を見ているような気配がして、目を硬く閉じたままじっとしてた。
今でもそうだけど、お盆休みはツレ夫婦と毎年岐阜に釣りに行くんです。
その年は初日、九頭竜川支流に入る予定で、夜の8時に大阪を出ました。
そして、夜中の1時前くらいに九頭竜ダムの公園駐車場に着き、朝まで車の中で、仮眠をとる事にしました。
その駐車場には私の車しか止まってませんでした。
車の窓を3cm位開けてウトウトしていると、駐車場の端の方で、カララ〜ン、カコ〜ン、と空き缶が転がる音がしてきました。
「風が強いのか?」
と思いながらもウトウトしていると、やはり、カララ〜ン…、と転がっている。
聞くともなしに聞いていると、その内に
カララ〜ン…
「キャッキャッ」
パタパタパタ(足音の様な音)
??? と思いながらも聞いていると、やはり
カコ〜ン…
「ハハハッ…」
「キャッ、キャッ」
と子供の声が遠くの方でしている。
さすがにこの頃になるとおかしいと思い始め、怖くなってきた。
目を瞑って耐えていました。
しばらくして、カララ〜ン、カラコロカラ〜ン、と車のすぐ傍まで缶が転がってきた音がして、足音が、パタパタパタと近づいてくる。
そして、すぐ傍まで来て、立ち止まるような気配が…。
誰かが窓から中を見ているような気配がして、目を硬く閉じたままじっとしてた。
2,3分? いや、もっとかな?
大丈夫かな? もう行ったかな? と思った瞬間、恐ろしいくらい低い声で、
「寝た振りしてもダメだよ」
「起きてるのは判ってるよ」
「こっちを見てみろよ」
と、ホント、耳元で囁かれた。
本当に怖くなって、大声で
「じゃかましぃ〜〜、くそがき〜」
と叫んでました。
「ぼそぼそ…」
えっ?(真っ青)
少しして、助手席のツレと後部座席のその嫁がごそごそと起きて、「どうしたの?」って聞いてきた。
恐る恐る外を見てみると何事も無かったようにシーンとしてる。
「御免、夢を見てた」
ひとまずそう答えといた。
助手席のツレは、
「ずーっと耳鳴りがしていて、頭が痛くてどうしようもない」
と言い、嫁は
「金縛りにあってて苦しかった」
と言ってた。
時計を見ると午前3時過ぎ。
少し早いけど、釣り場にゆっくりと向かいました。
ツレと嫁が、
「本当は、何があったの?」
って聞いてきましたが、言えませんでした。
叫んだすぐあとに、低い声で、耳元で、
「今度見つけたら、全員殺すぞぉ」
と言って去って行ったんです。
それからは九頭竜川には行ってません。
その年の釣りは散々でした。その年はその後も色々と…。
怖かったです、今こうやって書いていても鳥肌が立ってます。
大丈夫かな? もう行ったかな? と思った瞬間、恐ろしいくらい低い声で、
「寝た振りしてもダメだよ」
「起きてるのは判ってるよ」
「こっちを見てみろよ」
と、ホント、耳元で囁かれた。
本当に怖くなって、大声で
「じゃかましぃ〜〜、くそがき〜」
と叫んでました。
「ぼそぼそ…」
えっ?(真っ青)
少しして、助手席のツレと後部座席のその嫁がごそごそと起きて、「どうしたの?」って聞いてきた。
恐る恐る外を見てみると何事も無かったようにシーンとしてる。
「御免、夢を見てた」
ひとまずそう答えといた。
助手席のツレは、
「ずーっと耳鳴りがしていて、頭が痛くてどうしようもない」
と言い、嫁は
「金縛りにあってて苦しかった」
と言ってた。
時計を見ると午前3時過ぎ。
少し早いけど、釣り場にゆっくりと向かいました。
ツレと嫁が、
「本当は、何があったの?」
って聞いてきましたが、言えませんでした。
叫んだすぐあとに、低い声で、耳元で、
「今度見つけたら、全員殺すぞぉ」
と言って去って行ったんです。
それからは九頭竜川には行ってません。
その年の釣りは散々でした。その年はその後も色々と…。
怖かったです、今こうやって書いていても鳥肌が立ってます。
姉貴のアパートに居候してから1年。
何日か前から寝ると金縛りや知らない男に見下ろされるという変な夢が続き、姉貴に相談したら以下の話を聞かされた。
姉貴のよく遊ぶ友達が霊感? がある人で、よくそういう体験を語っていたらしい。
当時短大に通ってた姉貴は、車を持ってなかったからいつもその友達に車で送ってもらってた。
ある日(今住んでる)アパートの駐車場で姉貴を待っている間暇だったため、友達が車内で自分をケータイで5、6枚撮ったそうだ。
姉貴が来て2人で見ていると、そのウチの2枚だけ、バックの窓ガラスいっぱいに手形が写っていたそうだ。それも大きさ全部違うヤツが。
後日霊能者? の人に聞いた所、どうやらその友達が霊を引き寄せやすい体質で引かれてきたらしい。
しかも、「そのアパート結構集まりやすい所みたい」との事。写メはすぐ消したようだ。
普段そういうの信じてない&冗談なんて言わない姉貴から、
「あんたも見たら間違いなく手形だってわかるよ」
と言われ、俺はその日以来まだ見ぬ霊に怯える日々。
オマケにまだ変夢は続いている。
夢に出てくる男が、だんだん俺の方に近づいてきてるのは気のせいだと思いたい。
何日か前から寝ると金縛りや知らない男に見下ろされるという変な夢が続き、姉貴に相談したら以下の話を聞かされた。
姉貴のよく遊ぶ友達が霊感? がある人で、よくそういう体験を語っていたらしい。
当時短大に通ってた姉貴は、車を持ってなかったからいつもその友達に車で送ってもらってた。
ある日(今住んでる)アパートの駐車場で姉貴を待っている間暇だったため、友達が車内で自分をケータイで5、6枚撮ったそうだ。
姉貴が来て2人で見ていると、そのウチの2枚だけ、バックの窓ガラスいっぱいに手形が写っていたそうだ。それも大きさ全部違うヤツが。
後日霊能者? の人に聞いた所、どうやらその友達が霊を引き寄せやすい体質で引かれてきたらしい。
しかも、「そのアパート結構集まりやすい所みたい」との事。写メはすぐ消したようだ。
普段そういうの信じてない&冗談なんて言わない姉貴から、
「あんたも見たら間違いなく手形だってわかるよ」
と言われ、俺はその日以来まだ見ぬ霊に怯える日々。
オマケにまだ変夢は続いている。
夢に出てくる男が、だんだん俺の方に近づいてきてるのは気のせいだと思いたい。
先日は『喪服の人』を、掲載頂きありがとうございました。
私の体験をもう一つ。
私の地元は宮城県。
どなたか投稿されてましたが、八木山橋と言うスポットがあります(両親の世代から有名だから、相当なんでしょうね・汗)。
何年か前に大学時代の後輩が遊びに来て、その橋を車で通りかかったんです。
地元じゃ有名な心霊スポットだと話すと、何を思ったか車窓から写メを撮りました。
彼は、私に霊感めいたモノがあるのを知っていましたから、撮ったものを見せて、『何か写ってる?』なんて無邪気なもの。
しぶしぶその携帯を手にした直後。
訳のわからない不安感に苛まれ、頭が痛くなってきたんです。楽しくドライブしてたはずなのに。
それに写っていたものは、橋の隅っこから真ん中辺りの往来を撮影したもの。
他と違っていたのは白い帯状のモノが画面中央にあったんです。
今思えば、ワイシャツの袖をすごく近くで撮影したみたいな感じでしたか。
『お願いだから、この画像はすぐ消して! 洒落になんないから!』
とっさに言いました。
後輩はたまたま撮った心霊写メを消すことに不服そうでしたが、私が強く言ったのでその場で消し、何事もなくその日は過ぎました。その日は、ね……。
半月ほど経って、こんな新聞記事が。
『八木山橋で遺体発見』
遺体が見つかった場所は、帯状の白いものが写ったところのちょうど真下だったそうです。
私の体験をもう一つ。
私の地元は宮城県。
どなたか投稿されてましたが、八木山橋と言うスポットがあります(両親の世代から有名だから、相当なんでしょうね・汗)。
何年か前に大学時代の後輩が遊びに来て、その橋を車で通りかかったんです。
地元じゃ有名な心霊スポットだと話すと、何を思ったか車窓から写メを撮りました。
彼は、私に霊感めいたモノがあるのを知っていましたから、撮ったものを見せて、『何か写ってる?』なんて無邪気なもの。
しぶしぶその携帯を手にした直後。
訳のわからない不安感に苛まれ、頭が痛くなってきたんです。楽しくドライブしてたはずなのに。
それに写っていたものは、橋の隅っこから真ん中辺りの往来を撮影したもの。
他と違っていたのは白い帯状のモノが画面中央にあったんです。
今思えば、ワイシャツの袖をすごく近くで撮影したみたいな感じでしたか。
『お願いだから、この画像はすぐ消して! 洒落になんないから!』
とっさに言いました。
後輩はたまたま撮った心霊写メを消すことに不服そうでしたが、私が強く言ったのでその場で消し、何事もなくその日は過ぎました。その日は、ね……。
半月ほど経って、こんな新聞記事が。
『八木山橋で遺体発見』
遺体が見つかった場所は、帯状の白いものが写ったところのちょうど真下だったそうです。
実体験を綴らせていただきます。
自分が育った田舎には特に大きな施設もないのですが2つほど近づいちゃいけない、と言われている場所がありました。
今から書くのはそのうちの一つ、『水源地と砂あげ場』についてです。
ボクが住んでいる地域では毎年九月前になると『河ざらい』という行事が開かれています。
内容は田畑に水を運ぶための川を上流から一気に水を流しゴミを下流に流す事です。
その後に続いて上流から大人達が残ったゴミを拾いながら下ってくるんですが、この時近くの神社の神主さんがお祓い(?)をしながら一緒に降りてくるんです。
当時子供だったボクはそれが何を意味しているのかわからなかったし、河ざらいの後は大きな魚が取れるので友達と一緒に遊んでいました。
高校に上がって初めての夏休みの時、父の体調が悪く河ざらいに出れなくなったので代わりにボクが駆り出された時の事です。
早朝、上流の水門のところに行くと神主さんと、同じ地区の大人が何人もいました。
なぜか神主さんは集まった人達に神酒をくばり、お祓い(?)をしてくれました。
4年たった今でもあまり思い出したく無い事なのですが、水門を開くと濁流のように押し寄せてくる水と、気持ち悪い何かの産声のような音。
その場に居合わせている大人達は皆手を合せながら何かブツブツ言っていました。
正直、走って逃げたかったのですが何故かその時は足が動かなかったのを覚えています。
やがてその奇妙な音も水門を閉ざすと同時に聞こえなくなり、大人たちと一緒に川に降りて作業を開始しました。
途中なにかトラブルがあったわけでもなく、無事川の下流までつくと子供たちの間で『絶対近づいちゃいけない場所』に到着しました。『砂あげ場』と『水源地』です。
自分が育った田舎には特に大きな施設もないのですが2つほど近づいちゃいけない、と言われている場所がありました。
今から書くのはそのうちの一つ、『水源地と砂あげ場』についてです。
ボクが住んでいる地域では毎年九月前になると『河ざらい』という行事が開かれています。
内容は田畑に水を運ぶための川を上流から一気に水を流しゴミを下流に流す事です。
その後に続いて上流から大人達が残ったゴミを拾いながら下ってくるんですが、この時近くの神社の神主さんがお祓い(?)をしながら一緒に降りてくるんです。
当時子供だったボクはそれが何を意味しているのかわからなかったし、河ざらいの後は大きな魚が取れるので友達と一緒に遊んでいました。
高校に上がって初めての夏休みの時、父の体調が悪く河ざらいに出れなくなったので代わりにボクが駆り出された時の事です。
早朝、上流の水門のところに行くと神主さんと、同じ地区の大人が何人もいました。
なぜか神主さんは集まった人達に神酒をくばり、お祓い(?)をしてくれました。
4年たった今でもあまり思い出したく無い事なのですが、水門を開くと濁流のように押し寄せてくる水と、気持ち悪い何かの産声のような音。
その場に居合わせている大人達は皆手を合せながら何かブツブツ言っていました。
正直、走って逃げたかったのですが何故かその時は足が動かなかったのを覚えています。
やがてその奇妙な音も水門を閉ざすと同時に聞こえなくなり、大人たちと一緒に川に降りて作業を開始しました。
途中なにかトラブルがあったわけでもなく、無事川の下流までつくと子供たちの間で『絶対近づいちゃいけない場所』に到着しました。『砂あげ場』と『水源地』です。
名の通り、砂あげ場は川上流から流れてきた石砂を陸地に上げるために大きな機械が川にかかっているんです。
ただ、その場所は川底がコンクリートでもなければ地肌でもなく、砂なので下手にはまれば大人でも出れなくなるんです。
大人達の指示で川から上がれ、と言われたのでもう解散なのかと思っていたのですが、皆の足は家路ではなく水源地に向かってました。
最後に流れ着いたゴミでも拾うのだろう、と適当に考え軽い気持ちでついていったんです。
結果から言うと、ゴミを回収したわけでもなくただ最後に各貯水池の前でお祓い(?)をして解散になりました。
翌日、同じ地区の子(神社の子)と遊んでいた時、ふと河ざらいに参加した事を話したら青い顔をされ河ざらいが始められた理由を語ってくれました。
ボク達が生まれる前に、まだ水源地が完全に機能していない時一人の子供が川で溺れ、老婆がそれを助けようとした事があったそうです。
結果は二人ともお亡くなりになられたらしいのですが、二人の遺体が大量のゴミと共に水源地の第1貯水池に流れてきたそうです。
今、その貯水池が機能していないのは知っているのですが、他の貯水池と違い大きな屋根に覆われ外からじゃまったく見えないのが納得いきました。
そして当時の砂あげ場には二人の衣服や体の一部があがったそうです。
その友達曰く、毎年行われている理由は『まだ見つかっていない部位がある』からだそうです。
ただ、その場所は川底がコンクリートでもなければ地肌でもなく、砂なので下手にはまれば大人でも出れなくなるんです。
大人達の指示で川から上がれ、と言われたのでもう解散なのかと思っていたのですが、皆の足は家路ではなく水源地に向かってました。
最後に流れ着いたゴミでも拾うのだろう、と適当に考え軽い気持ちでついていったんです。
結果から言うと、ゴミを回収したわけでもなくただ最後に各貯水池の前でお祓い(?)をして解散になりました。
翌日、同じ地区の子(神社の子)と遊んでいた時、ふと河ざらいに参加した事を話したら青い顔をされ河ざらいが始められた理由を語ってくれました。
ボク達が生まれる前に、まだ水源地が完全に機能していない時一人の子供が川で溺れ、老婆がそれを助けようとした事があったそうです。
結果は二人ともお亡くなりになられたらしいのですが、二人の遺体が大量のゴミと共に水源地の第1貯水池に流れてきたそうです。
今、その貯水池が機能していないのは知っているのですが、他の貯水池と違い大きな屋根に覆われ外からじゃまったく見えないのが納得いきました。
そして当時の砂あげ場には二人の衣服や体の一部があがったそうです。
その友達曰く、毎年行われている理由は『まだ見つかっていない部位がある』からだそうです。
以前、『少女』を載せていただいた者です。
私はいつも霊が見えるわけではないのですが、たまに見たり、感じたりする時に気がついた事があります。
私は何故だか女性の霊しか見た事がないのです。
過去、一度も男性の霊を見た事がありません。
それに気がついたある日。
いつものように彼氏とドライブし、送ってもらった時、なんでかいつも一瞬、彼氏の車が走り去る時に女の顔が彼氏の横に見えるんです。
初めはきっと幻覚だ…と思い、あまり気にしなかったのですが、それを見る回数が増えてあらためてあれは幻覚ではないんだ…と、ぞっとしました。
今の所、彼にも異常はなく健康無事故ですが…なんかあれを見る度不安になってしまいます。
だって、あの女の顔…鬼みたいに歪んでるんですもん。
私はいつも霊が見えるわけではないのですが、たまに見たり、感じたりする時に気がついた事があります。
私は何故だか女性の霊しか見た事がないのです。
過去、一度も男性の霊を見た事がありません。
それに気がついたある日。
いつものように彼氏とドライブし、送ってもらった時、なんでかいつも一瞬、彼氏の車が走り去る時に女の顔が彼氏の横に見えるんです。
初めはきっと幻覚だ…と思い、あまり気にしなかったのですが、それを見る回数が増えてあらためてあれは幻覚ではないんだ…と、ぞっとしました。
今の所、彼にも異常はなく健康無事故ですが…なんかあれを見る度不安になってしまいます。
だって、あの女の顔…鬼みたいに歪んでるんですもん。
俺は名古屋郊外の市に住んでいる。
最近飲食のバイト先で営業後に怖い話を皆にすることがあり、その時1番仲のいい先輩のMが「俺も一回だけ経験がある」と鳥肌立てながら話をしてくれたからそれを書く。
現在24歳のMが18歳、高校卒業したての頃。
Mは車を買ったツレ(←俺の知らない人だが以下Aとする)と夜ドライブをし、市内の小さな公園で話してた。
そこは高校生の時『何かすると○○公園の公衆電話が鳴る。それに出てしまうとヤバイ』(←昔の事だからうろ覚えらしい。現在は公園に公衆電話はない)という噂があった公園らしい。
MとAの二人はそれを行動に移した。
すると電話が本当に鳴った。
ジリリリリン…
最初は驚いたが、すぐにAの仕業だと思ったらしい。
公衆電話の番号をどうにか調べて携帯で鳴らしたのだと。
しかし、一応Aは否定しているし、気味が悪い。
二人は公園横に停めてある車に乗り込み動き出した。
その間もずっと
ジリリリリン…
公衆電話は鳴り続けていた。
住宅街を直進し続け何分かした頃、また違う公園が前方左側に見えた。
それにMが気付きAの顔を見ると、Aは遠くを見るような、ボーッとした表情になっていた。
(運転大丈夫か…?)
とMが思ったその瞬間、公園の真横でAが急ブレーキを踏んだ。
驚いた助手席のMが左を見ると公園の公衆電話がすぐそこにある。
ゾクッとした。
ジリリリリン…
電話が鳴りだし更に寒気が走った。
「何で止まるんだよ! 早く車出せ!」
しかし相変わらず力無い表情のAはなんと車から出て公園側に歩きだした。
「何してんだ!?」
もしかしたら電話を取るんじゃないかと思ったMは車から出てAを止めようとする。
ジリリリリン…
電話はまだ鳴っている。
Mの制止に拘わらずAは電話へ向かって歩みを止めない。
(マジでヤバイ!)
パニクったMは「止まれよ!」とAの顔を殴った。
すると「あれ?」。Aの表情は元に戻った。
Aは自分が何をしてたかわかっていない様子だがMはホッとした。とその瞬間、
チン……
電話が鳴り止んだ。
以上。
俺は霊感ゼロだから怖い話も読めるけど、周りで経験ある奴が何人かいるからまたその話を投稿しようと思う。
最近飲食のバイト先で営業後に怖い話を皆にすることがあり、その時1番仲のいい先輩のMが「俺も一回だけ経験がある」と鳥肌立てながら話をしてくれたからそれを書く。
現在24歳のMが18歳、高校卒業したての頃。
Mは車を買ったツレ(←俺の知らない人だが以下Aとする)と夜ドライブをし、市内の小さな公園で話してた。
そこは高校生の時『何かすると○○公園の公衆電話が鳴る。それに出てしまうとヤバイ』(←昔の事だからうろ覚えらしい。現在は公園に公衆電話はない)という噂があった公園らしい。
MとAの二人はそれを行動に移した。
すると電話が本当に鳴った。
ジリリリリン…
最初は驚いたが、すぐにAの仕業だと思ったらしい。
公衆電話の番号をどうにか調べて携帯で鳴らしたのだと。
しかし、一応Aは否定しているし、気味が悪い。
二人は公園横に停めてある車に乗り込み動き出した。
その間もずっと
ジリリリリン…
公衆電話は鳴り続けていた。
住宅街を直進し続け何分かした頃、また違う公園が前方左側に見えた。
それにMが気付きAの顔を見ると、Aは遠くを見るような、ボーッとした表情になっていた。
(運転大丈夫か…?)
とMが思ったその瞬間、公園の真横でAが急ブレーキを踏んだ。
驚いた助手席のMが左を見ると公園の公衆電話がすぐそこにある。
ゾクッとした。
ジリリリリン…
電話が鳴りだし更に寒気が走った。
「何で止まるんだよ! 早く車出せ!」
しかし相変わらず力無い表情のAはなんと車から出て公園側に歩きだした。
「何してんだ!?」
もしかしたら電話を取るんじゃないかと思ったMは車から出てAを止めようとする。
ジリリリリン…
電話はまだ鳴っている。
Mの制止に拘わらずAは電話へ向かって歩みを止めない。
(マジでヤバイ!)
パニクったMは「止まれよ!」とAの顔を殴った。
すると「あれ?」。Aの表情は元に戻った。
Aは自分が何をしてたかわかっていない様子だがMはホッとした。とその瞬間、
チン……
電話が鳴り止んだ。
以上。
俺は霊感ゼロだから怖い話も読めるけど、周りで経験ある奴が何人かいるからまたその話を投稿しようと思う。
入院中、1週間くらい意識ない時の事です。
真夜中に点滴交換に来た看護婦が、病室のカーテンが揺らいでベッドに自分がいないのをおかしいと思い、ベランダを見たらあと一歩で飛び降りるところだったらしい。
自分で点滴を外してあちこち体をぶつけながらベランダに出たので体中血だらけで。
その後はベッドに戻され手枷足枷させられて縛られていたせいか、白目むいて飛び起きようと暴れ叫び続けていたという。
見舞いに来た姉はエクソシストみたいで怖くて病室に入れなかったと。
母は変わり果てた息子を見て、泣きながら医者に「この子このままこんな風に…」と心配したらしい。
意識が戻ってからも体は縛られたままの真夜中のある日、ふと目が覚めると窓側に人影があった。
冷蔵庫のない病院だったので、親が窓際のテーブルに飲み物を置いていてくれたんだけれど、そのペットボトルを両脇に抱えて女の子らしき子が窓から出ようとしてた。
とっさに「何? どうしたの?」と話しかけても出ようとした姿のまま止まってる。
カーテンで顔だけ隠れてたんだけれど、髪の襟足の部分だけ見えた。
今には珍しいおかっぱ頭だった、ちびまるこちゃんみたいな。
その時は怖いとか以前になんでいるのか不思議で、きっと喉が渇いてるんだろうと思ったので「持っていてもいいよ」と言った。
それでも女の子は止まったまま。
そこへ夜中の点滴交換でちょうど看護婦がやって来た。
あそこに女の子がいるんだけどって言うと看護婦は「いないわよぉ〜」と笑いながら言う。
ええ? と思って窓際を見るといなくなってた。
そこで初めて恐怖を感じて、縛られた体のまま暴れてしまった。
普段はいたって精神的にも普通なのに、こんな自分になった事がとても恐怖だった。
そんな猛暑な夏の入院生活の出来事。
後に霊感に詳しい人に言うと、顔が見えなくて良かったとの事。
心のそこから喉が渇いてるように思えて仕方なかった。
ちなみに意識がない時に夢の中で、あっちにいけばめちゃくちゃ楽になれるていうのを見てた。
それが飛び降りようとしてた時と重なるならやっぱり死ぬ時は花畑みたいのがあるんだろうと実感した。
でも自分の時は花じゃなくて、真っ暗な湖みたいだったんだけど……まさか……TT
日ごろの行いで変わると信じて生きてます。
真夜中に点滴交換に来た看護婦が、病室のカーテンが揺らいでベッドに自分がいないのをおかしいと思い、ベランダを見たらあと一歩で飛び降りるところだったらしい。
自分で点滴を外してあちこち体をぶつけながらベランダに出たので体中血だらけで。
その後はベッドに戻され手枷足枷させられて縛られていたせいか、白目むいて飛び起きようと暴れ叫び続けていたという。
見舞いに来た姉はエクソシストみたいで怖くて病室に入れなかったと。
母は変わり果てた息子を見て、泣きながら医者に「この子このままこんな風に…」と心配したらしい。
意識が戻ってからも体は縛られたままの真夜中のある日、ふと目が覚めると窓側に人影があった。
冷蔵庫のない病院だったので、親が窓際のテーブルに飲み物を置いていてくれたんだけれど、そのペットボトルを両脇に抱えて女の子らしき子が窓から出ようとしてた。
とっさに「何? どうしたの?」と話しかけても出ようとした姿のまま止まってる。
カーテンで顔だけ隠れてたんだけれど、髪の襟足の部分だけ見えた。
今には珍しいおかっぱ頭だった、ちびまるこちゃんみたいな。
その時は怖いとか以前になんでいるのか不思議で、きっと喉が渇いてるんだろうと思ったので「持っていてもいいよ」と言った。
それでも女の子は止まったまま。
そこへ夜中の点滴交換でちょうど看護婦がやって来た。
あそこに女の子がいるんだけどって言うと看護婦は「いないわよぉ〜」と笑いながら言う。
ええ? と思って窓際を見るといなくなってた。
そこで初めて恐怖を感じて、縛られた体のまま暴れてしまった。
普段はいたって精神的にも普通なのに、こんな自分になった事がとても恐怖だった。
そんな猛暑な夏の入院生活の出来事。
後に霊感に詳しい人に言うと、顔が見えなくて良かったとの事。
心のそこから喉が渇いてるように思えて仕方なかった。
ちなみに意識がない時に夢の中で、あっちにいけばめちゃくちゃ楽になれるていうのを見てた。
それが飛び降りようとしてた時と重なるならやっぱり死ぬ時は花畑みたいのがあるんだろうと実感した。
でも自分の時は花じゃなくて、真っ暗な湖みたいだったんだけど……まさか……TT
日ごろの行いで変わると信じて生きてます。