1 無名さん
ヒロアカスレ84
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http://01s.rknt.jp/hero727/
検索避けなしランク
http://mrank.tv/u/rank.php?id=hero62&guid=on&jump=1
焼け野原>>>12674-100>>>12690-77>>>12690-79
反応したサイト>>>12709-52
爆豪ランク焼け野原>>>12670-81
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4 無名さん
いちおつ
前物件
http://lyze.jp/hiyokomaru1105/
http://nanos.jp/xxxymmrpigxxx/
リアル反映ネタヒロイン
http://id43.fm-p.jp/653/usa0521/
ひたすらキャラ改悪のビッチ夢主
轟くんが気持ち悪いしかわいそう
パスusa0521
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轟くんが気持ち悪いしかわいそう
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40 無名さん
便利な世の中。
少し気になったものは調べれば丁寧な解説付きで出てくる上、それに類似したものまで出てくるので好奇心の果てはない。
轟もその一人だろう。
「蜜。」
まだベッドから起き上がれない彼女に向かって声をかけるも返事はない。
轟はベッドに近づくとシーツに包まり静かな寝息をたてる彼女の髪を撫でた。
その柔らかい髪に口づけると目を細める。
陽はとっくに昇りきっているが、彼女の身体に気を遣い今まで起こさずにいた。
流石にそろそろ我慢ができなくなってゆっくりベッドにもぐりこむ。
二人分の体重で軋む音。
「蜜。起きろ。」
額から目、鼻、頬、首筋と次々唇を落していく。
それでも彼女はくぐもった声を上げるだけで目を覚まそうとはしない。
小さくため息をつくと、轟は彼女の唇を塞ぎ、またそれと同時に彼女の鼻をつまんだ。
必然的に息ができなくなり、驚いて目を覚ます彼女。息苦しさからもがき暴れる顔所を尻目に轟は彼女の咥内を愉しんでいた。
「んー!」
いよいよ息が苦しくなってきたのか、轟の肩を思い切り叩く蜜。
それを合図にして、轟は彼女を解放した。
「起きろ。」
「っぷは!…はぁっ…!」
彼女が起きる様子を見下ろしながら確認すると、轟は優しく微笑んだ。
反対に蜜は轟を睨み付ける。
「殺す気…?」
「いや、まったく。」
少し気になったものは調べれば丁寧な解説付きで出てくる上、それに類似したものまで出てくるので好奇心の果てはない。
轟もその一人だろう。
「蜜。」
まだベッドから起き上がれない彼女に向かって声をかけるも返事はない。
轟はベッドに近づくとシーツに包まり静かな寝息をたてる彼女の髪を撫でた。
その柔らかい髪に口づけると目を細める。
陽はとっくに昇りきっているが、彼女の身体に気を遣い今まで起こさずにいた。
流石にそろそろ我慢ができなくなってゆっくりベッドにもぐりこむ。
二人分の体重で軋む音。
「蜜。起きろ。」
額から目、鼻、頬、首筋と次々唇を落していく。
それでも彼女はくぐもった声を上げるだけで目を覚まそうとはしない。
小さくため息をつくと、轟は彼女の唇を塞ぎ、またそれと同時に彼女の鼻をつまんだ。
必然的に息ができなくなり、驚いて目を覚ます彼女。息苦しさからもがき暴れる顔所を尻目に轟は彼女の咥内を愉しんでいた。
「んー!」
いよいよ息が苦しくなってきたのか、轟の肩を思い切り叩く蜜。
それを合図にして、轟は彼女を解放した。
「起きろ。」
「っぷは!…はぁっ…!」
彼女が起きる様子を見下ろしながら確認すると、轟は優しく微笑んだ。
反対に蜜は轟を睨み付ける。
「殺す気…?」
「いや、まったく。」
41 無名さん
あまりにもキョトンとしている轟をみて蜜は脱力する。
「ただ、蜜が、俺の吐く息だけしか吸えねぇのは、いいかもな。」
「変態!」
「そうか?」
轟は蜜の手首を掴む。
轟の指先は熱を持ち、蜜の手首には彼の指の跡が残りそうであった。
肌が触れ合った場所から軽く痺れるような心地の良いものを感じる。
蜜はシーツに白い肢体を包んでいるだけで何も着用していない。
そのまま、手首は頭の上に引っ張られる。
片手だけ無理やり万歳させられているような感じである。
「蜜。」
蒼と琥珀が妖しく煌めく。
じっと蜜を見つめて視線を逸らそうとしない。
これが彼の欲情した合図でもある。
蜜は諦めて掴まれていない手も同じように頭の上に上げた。
轟は深い喜びから出た微笑を唇のほとりにボンヤリ含ませる。
片手で蜜の両の手首を押さえつける。彼は蜜が抵抗できないよう抑え込むようにするのが、最近、好みのようだった。
「何?興奮したの?」
「した。わりぃか。」
「全然。いいよ、もっと。」
「変態だろ。」
「なら、丁度いいね。」
片手で器用に蜜が包まっているシーツを剥ぐと、女性らしい曲線を描く蜜の肢体が露わになる。
ただ、昨夜の暴虐の跡が彼女の肌に色濃く残っている。
その痕を見るだけで昨夜の情事のすべてが思い出され、下半身が熱くなるのがわかる。
そして、喜びからか感嘆の声が漏れた。
「全部、焦凍君のだよ。」
「これ、全部か…。」
声に微熱が乗る。
蜜の白い柔肌に映えるように咲く赤い華。肩や二の腕のラインに所々残る歯型。
うっ血して赤黒くなっている箇所もある。
最も原始的な愛情表現として紹介されていたそれを試したいと持ち掛けたのは轟の方だった。
「ただ、蜜が、俺の吐く息だけしか吸えねぇのは、いいかもな。」
「変態!」
「そうか?」
轟は蜜の手首を掴む。
轟の指先は熱を持ち、蜜の手首には彼の指の跡が残りそうであった。
肌が触れ合った場所から軽く痺れるような心地の良いものを感じる。
蜜はシーツに白い肢体を包んでいるだけで何も着用していない。
そのまま、手首は頭の上に引っ張られる。
片手だけ無理やり万歳させられているような感じである。
「蜜。」
蒼と琥珀が妖しく煌めく。
じっと蜜を見つめて視線を逸らそうとしない。
これが彼の欲情した合図でもある。
蜜は諦めて掴まれていない手も同じように頭の上に上げた。
轟は深い喜びから出た微笑を唇のほとりにボンヤリ含ませる。
片手で蜜の両の手首を押さえつける。彼は蜜が抵抗できないよう抑え込むようにするのが、最近、好みのようだった。
「何?興奮したの?」
「した。わりぃか。」
「全然。いいよ、もっと。」
「変態だろ。」
「なら、丁度いいね。」
片手で器用に蜜が包まっているシーツを剥ぐと、女性らしい曲線を描く蜜の肢体が露わになる。
ただ、昨夜の暴虐の跡が彼女の肌に色濃く残っている。
その痕を見るだけで昨夜の情事のすべてが思い出され、下半身が熱くなるのがわかる。
そして、喜びからか感嘆の声が漏れた。
「全部、焦凍君のだよ。」
「これ、全部か…。」
声に微熱が乗る。
蜜の白い柔肌に映えるように咲く赤い華。肩や二の腕のラインに所々残る歯型。
うっ血して赤黒くなっている箇所もある。
最も原始的な愛情表現として紹介されていたそれを試したいと持ち掛けたのは轟の方だった。
44 無名さん
蜜は奉仕が苦手であった。
苦手といっては聞こえが悪いが、彼に対してなにか行為をするということに少なからず羞恥は消えていない。
しかし轟はそれを愉しむことをこの上なく喜んでいた。
サイドテーブルに隠して置かれていた救急用品の包帯で両腕を固定され、手は指先以外全く動かない。
後ろ手に固定されているため、前を隠すことはできず、豊かな胸元がさらけ出されている。
ベッドの端に腰掛けている轟の足元に跪いて、口だけで彼の肉棒に奉仕していた。
卑猥な水音が明るい部屋中に響き渡る。
「もっと、大きく舌、使えって」
「んっ、ちゅぷ……」
蜜は、長い睫毛に縁取られた目を閉じ口からピンク色の舌をおずおずと覗かせ、まるで探るように、ちょん、ちょん、と舌先をペニスに触れさせる。
そして徐々に舌の動きを大きくしていく。
「んっ、…ちゅ……はぁっ」
蜜は舌を使い続けた。
その頬は徐々に赤みが差し、息が荒くなっていく。
「興奮してんのか…?」
「ちが…ッ…はっ、ん…」
鈴口から溢れる興奮の証しを、蜜が舌で舐め取り口に含む。
その様子に轟は嬉しそう目を細め、蜜の透けるような髪を撫でた。
「わりィ」
小さく詫びをいれると蜜の後頭部を掴み、無理やり咥内に肉棒を突っ込んだ。蜜の喉奥を一突きすれば咽頭反射から嗚咽が漏れる。
突然の苦しさに蜜が身体をよじるが、轟は手を離そうとはしない。そ
れどころか、喉奥を蹂躙するように何度も突き上げた。
苦手といっては聞こえが悪いが、彼に対してなにか行為をするということに少なからず羞恥は消えていない。
しかし轟はそれを愉しむことをこの上なく喜んでいた。
サイドテーブルに隠して置かれていた救急用品の包帯で両腕を固定され、手は指先以外全く動かない。
後ろ手に固定されているため、前を隠すことはできず、豊かな胸元がさらけ出されている。
ベッドの端に腰掛けている轟の足元に跪いて、口だけで彼の肉棒に奉仕していた。
卑猥な水音が明るい部屋中に響き渡る。
「もっと、大きく舌、使えって」
「んっ、ちゅぷ……」
蜜は、長い睫毛に縁取られた目を閉じ口からピンク色の舌をおずおずと覗かせ、まるで探るように、ちょん、ちょん、と舌先をペニスに触れさせる。
そして徐々に舌の動きを大きくしていく。
「んっ、…ちゅ……はぁっ」
蜜は舌を使い続けた。
その頬は徐々に赤みが差し、息が荒くなっていく。
「興奮してんのか…?」
「ちが…ッ…はっ、ん…」
鈴口から溢れる興奮の証しを、蜜が舌で舐め取り口に含む。
その様子に轟は嬉しそう目を細め、蜜の透けるような髪を撫でた。
「わりィ」
小さく詫びをいれると蜜の後頭部を掴み、無理やり咥内に肉棒を突っ込んだ。蜜の喉奥を一突きすれば咽頭反射から嗚咽が漏れる。
突然の苦しさに蜜が身体をよじるが、轟は手を離そうとはしない。そ
れどころか、喉奥を蹂躙するように何度も突き上げた。
45 無名さん
「すげ…!」
蜜の口からは逆流した唾液が止めどなく流れ落ちていた。
完全に空気の通り道を肉棒で塞いでしまう。
「んー!」
苦しさからか涙に濡れた瞳とくぐもった悲鳴で何かを求める蜜。
蜜の耐えられる直前を見極めて、喉奥から肉棒を引き抜く。
「ゲホッ…あっ、はぁ…はっ…んんっ」
喉への突然の暴虐に、そのまま身体を轟の下半身に預けてしまう。
激しく上下する肩、涎と涙で整った蜜の顔がぐしゃぐしゃになっている。
「蜜、大丈夫か。」
「ん…はぁ、はぁ、はぁ…あ」
「まだ、いいか。」
轟の声に従うように蜜は朦朧とする意識の中、もう一度、彼の肉棒を口に含んだ。
先ほどより熱と大きさをもったそれは、半分程度で口内を占めてしまう。
「あ、ん…も、はいら、ない…んんっ」
先ほどの衝撃的な快楽に比べて今は刺激も少ない。轟はもどかしさからか、また同じように蜜の後頭部に手を添えた。
蜜が訴えるような瞳で見上げ、首を横に振る。
しかし蜜の顔は興奮に妖しく上気したままだ。
構わず、また添えた手に力を籠める。
ゆっくり蜜の喉奥へと肉棒が飲み込まれる。苦痛に耐えるように蜜が固く瞳を閉じた。
根元まで蜜の喉奥に肉棒が埋まる。
すべてが飲み込まれる快感に思わず腰が動いてしまいそうになる。
その衝動を抑え、蜜の頭に添えた手を軽く揺らした。
舌が軟体生物のように絡まり、生温かく柔らかい蜜の咥内すべてをつかって肉棒に絡まりつく。
蜜の口からは逆流した唾液が止めどなく流れ落ちていた。
完全に空気の通り道を肉棒で塞いでしまう。
「んー!」
苦しさからか涙に濡れた瞳とくぐもった悲鳴で何かを求める蜜。
蜜の耐えられる直前を見極めて、喉奥から肉棒を引き抜く。
「ゲホッ…あっ、はぁ…はっ…んんっ」
喉への突然の暴虐に、そのまま身体を轟の下半身に預けてしまう。
激しく上下する肩、涎と涙で整った蜜の顔がぐしゃぐしゃになっている。
「蜜、大丈夫か。」
「ん…はぁ、はぁ、はぁ…あ」
「まだ、いいか。」
轟の声に従うように蜜は朦朧とする意識の中、もう一度、彼の肉棒を口に含んだ。
先ほどより熱と大きさをもったそれは、半分程度で口内を占めてしまう。
「あ、ん…も、はいら、ない…んんっ」
先ほどの衝撃的な快楽に比べて今は刺激も少ない。轟はもどかしさからか、また同じように蜜の後頭部に手を添えた。
蜜が訴えるような瞳で見上げ、首を横に振る。
しかし蜜の顔は興奮に妖しく上気したままだ。
構わず、また添えた手に力を籠める。
ゆっくり蜜の喉奥へと肉棒が飲み込まれる。苦痛に耐えるように蜜が固く瞳を閉じた。
根元まで蜜の喉奥に肉棒が埋まる。
すべてが飲み込まれる快感に思わず腰が動いてしまいそうになる。
その衝動を抑え、蜜の頭に添えた手を軽く揺らした。
舌が軟体生物のように絡まり、生温かく柔らかい蜜の咥内すべてをつかって肉棒に絡まりつく。
47 無名さん
「んあっ…んんっ、ん、んんんっ!」
咥内を性具のように扱われ、屈辱からか蜜の瞳からは涙が零れていた。
「わりっ…来るッ…!」
一瞬、離れようとした蜜の後頭部を抑えつけ、逃がさぬよう喉奥に肉棒を突き立てた。
「ふぐっ!」
喉奥に熱い精液が迸るのを感じ、蜜がくぐもった声を上げる。
激しい勢いでザーメンが発射され、蜜の口の中に広がっていく。
想像以上の粘っこさと生臭さに狼狽しながらも、蜜はその唇をぴっちりと締め付け、精液が口の外に漏れないようにした。
「飲める、か…?」
蜜が小さく頷いた。
轟の精液のあまりの量に、蜜はやむなく口の中のそれを少しずつ飲み込んでいく。
それをみて唇に幸福の笑みが浮かぶ。
蜜がゆっくりと唇を離した。
また粘つくような精液で咥内に残っていた分をすべて飲み干すと、轟の方に向かって小さく口を開けた。
感極まって轟は蜜を骨が軋まんばかりに抱きしめた。
「なんか、すげー嬉しい…」
咥内を性具のように扱われ、屈辱からか蜜の瞳からは涙が零れていた。
「わりっ…来るッ…!」
一瞬、離れようとした蜜の後頭部を抑えつけ、逃がさぬよう喉奥に肉棒を突き立てた。
「ふぐっ!」
喉奥に熱い精液が迸るのを感じ、蜜がくぐもった声を上げる。
激しい勢いでザーメンが発射され、蜜の口の中に広がっていく。
想像以上の粘っこさと生臭さに狼狽しながらも、蜜はその唇をぴっちりと締め付け、精液が口の外に漏れないようにした。
「飲める、か…?」
蜜が小さく頷いた。
轟の精液のあまりの量に、蜜はやむなく口の中のそれを少しずつ飲み込んでいく。
それをみて唇に幸福の笑みが浮かぶ。
蜜がゆっくりと唇を離した。
また粘つくような精液で咥内に残っていた分をすべて飲み干すと、轟の方に向かって小さく口を開けた。
感極まって轟は蜜を骨が軋まんばかりに抱きしめた。
「なんか、すげー嬉しい…」
65 無名さん
晴天の霹靂。
突然、稲妻が落ち、雨が降りだす。一気に天気と視界が一変する。
晴天は暗い灰色に変わり、冷たい雨粒が落ちる。
すべて彼女の思い通りのような展開なのだろうか。
天候さえもわが物にしているのだろうか。
蜜が懐に隠し持っていた注射器の針を太ももに突き立てていた。
透明な薬液が体内に強制的に流し込まれると針の先から何か熱湯でも流し込まれたような激痛が走り、体内を巡りだす。
「ッ…!!!」
「安心して。死なないやつだから。」
乱暴に針を引き抜かれる。
激痛が頭からつま先まで巡っていく。
電撃でも受けたように急速に流れた激痛が収まったころ、体に異変を感じる。
「頭痛、吐き気、体の痺れが一番かな。あとは気分の落差、悲壮感エトセトラ。」
「…ッすんだ!!」
「?罰ゲームだけど。君があまりにも簡単に許されたと思ってたみたいだし。」
「…はぁ!?」
鳩尾のあたりを彼女が軽く小突くだけでそれが普段感じている何倍もの痛みに感じる。
痛みで顔を歪ませているのを見て、彼女が舌なめずりをしていた。
地面に倒れこんだところを、馬乗りになり完全な優位にたつ彼女。
そんな彼女は蔑んだ冷たい視線を落した。
「調子にのるな、餓鬼。」
今まで聞いたことのないよう彼女の感情を露わにさせた声。
怒気が含まれたその声に身体の力が入らなくなる。
指先どころから脳まで痺れる。
「許されたと思うな。」
「救えると勘違いするな。」
「母親がああなったのは、君のせいだ。」
彼女の言葉が痺れ切った脳内をぐるぐる回り巡る。
その言葉に心まで侵されていく。
「俺の…せい…」
「そうだよ、君のせい。」
雨に濡れて体が冷たい。
このまま体温を奪われて消えるのではないかと錯覚してしまいそうなくらい異常な寒さを感じていた。
突然、稲妻が落ち、雨が降りだす。一気に天気と視界が一変する。
晴天は暗い灰色に変わり、冷たい雨粒が落ちる。
すべて彼女の思い通りのような展開なのだろうか。
天候さえもわが物にしているのだろうか。
蜜が懐に隠し持っていた注射器の針を太ももに突き立てていた。
透明な薬液が体内に強制的に流し込まれると針の先から何か熱湯でも流し込まれたような激痛が走り、体内を巡りだす。
「ッ…!!!」
「安心して。死なないやつだから。」
乱暴に針を引き抜かれる。
激痛が頭からつま先まで巡っていく。
電撃でも受けたように急速に流れた激痛が収まったころ、体に異変を感じる。
「頭痛、吐き気、体の痺れが一番かな。あとは気分の落差、悲壮感エトセトラ。」
「…ッすんだ!!」
「?罰ゲームだけど。君があまりにも簡単に許されたと思ってたみたいだし。」
「…はぁ!?」
鳩尾のあたりを彼女が軽く小突くだけでそれが普段感じている何倍もの痛みに感じる。
痛みで顔を歪ませているのを見て、彼女が舌なめずりをしていた。
地面に倒れこんだところを、馬乗りになり完全な優位にたつ彼女。
そんな彼女は蔑んだ冷たい視線を落した。
「調子にのるな、餓鬼。」
今まで聞いたことのないよう彼女の感情を露わにさせた声。
怒気が含まれたその声に身体の力が入らなくなる。
指先どころから脳まで痺れる。
「許されたと思うな。」
「救えると勘違いするな。」
「母親がああなったのは、君のせいだ。」
彼女の言葉が痺れ切った脳内をぐるぐる回り巡る。
その言葉に心まで侵されていく。
「俺の…せい…」
「そうだよ、君のせい。」
雨に濡れて体が冷たい。
このまま体温を奪われて消えるのではないかと錯覚してしまいそうなくらい異常な寒さを感じていた。
66 無名さん
「俺のせい…だ…」
「そうだよ、君のせいだよ。お母様だってまだ許してくれない。君が壊れないと。お母様と同じように。」
「こわ、れる…?」
「そう。大丈夫、私も一緒に壊れるの。私も独りは嫌だったの。」
「一緒…壊れる………?」
「うん。私も壊れるから、一緒に壊れて。」
彼女が云っている意味が分からない。
わからないのに、肯定の意味で傾いてしまう。
理解できることが全くないのに、彼女と一緒だということに妙な安堵感を、そして彼女に望まれている異質な充足感を感じていた。
「これが約束。」
蜜の紫瞳がこぼれてきた。
不思議ともう彼女が怖くなかった。
天候が変わったせいだろうか、彼女の神々しさや禍々しさを感じなくなっていた。
彼女は唇を噛むと自らの血を口に含む。
柔らかい彼女の唇は温かい。
初めての時とは違い、生臭い鉄の味。
彼女の唾液を口伝えに飲み込むと彼女の小さな歯が噛みつくように下唇に突き刺さる。
痛みが甘美に感じ、下腹部が熱くなるのを感じた。
「轟君の血、甘いね。」
悪戯をした子供のように、ずぶ濡れになった悪魔が自嘲気味に笑った。
「そうだよ、君のせいだよ。お母様だってまだ許してくれない。君が壊れないと。お母様と同じように。」
「こわ、れる…?」
「そう。大丈夫、私も一緒に壊れるの。私も独りは嫌だったの。」
「一緒…壊れる………?」
「うん。私も壊れるから、一緒に壊れて。」
彼女が云っている意味が分からない。
わからないのに、肯定の意味で傾いてしまう。
理解できることが全くないのに、彼女と一緒だということに妙な安堵感を、そして彼女に望まれている異質な充足感を感じていた。
「これが約束。」
蜜の紫瞳がこぼれてきた。
不思議ともう彼女が怖くなかった。
天候が変わったせいだろうか、彼女の神々しさや禍々しさを感じなくなっていた。
彼女は唇を噛むと自らの血を口に含む。
柔らかい彼女の唇は温かい。
初めての時とは違い、生臭い鉄の味。
彼女の唾液を口伝えに飲み込むと彼女の小さな歯が噛みつくように下唇に突き刺さる。
痛みが甘美に感じ、下腹部が熱くなるのを感じた。
「轟君の血、甘いね。」
悪戯をした子供のように、ずぶ濡れになった悪魔が自嘲気味に笑った。
74 無名さん