24 無名さん
エレンくん!お誕生日おっめでとぉーう!!!
いぇーい!いぇーい!いぇーい!!!
良いですねー。私、ケーキ買っちゃいました。
チョコに、エレンくんお誕生日おめでとう!って書いてもらったからね。
お店の人に苦笑いされたし!ふっざけんなよぉ!バカにするなクソババア!
…すみません。言い過ぎました。
ごはんの後のデザートに頂きましょうか。
では、また今夜〜( ´_ゝ`)
いぇーい!いぇーい!いぇーい!!!
良いですねー。私、ケーキ買っちゃいました。
チョコに、エレンくんお誕生日おめでとう!って書いてもらったからね。
お店の人に苦笑いされたし!ふっざけんなよぉ!バカにするなクソババア!
…すみません。言い過ぎました。
ごはんの後のデザートに頂きましょうか。
では、また今夜〜( ´_ゝ`)
65 無名さん
サザンベルたん
「ち、ちょっと安室さん!?」
「あんなものをあなたに出されて、平静でいられると思います?」
「い、いやそれは、だってまさかそんな名前のカクテルとは知らなくて!」
だが渚が何を言おうと安室は立ち止まってくれる様子を見せない。そのまま渚の腕を引いて店を出た安室は、人気のない路地裏の方へと入り込んでいく。
やがて表通りから完全に見えなくなったところで、安室はようやく渚の方を振り返った。
楽しそうに細められた瞳はいつものような揶揄を含んでいるのに、どこか熱をはらんでいるようにも見えて。
「言っておきますが、渚さんが悪いんですよ」
――キス・ミー・クイック、早くキスしてなんて、せがんだのはあなたですからね。
まるで唇のようなハナキリンの花びらの、上を向いて咲くその姿がキスを強請っているように見えることからついたとされるその名前。
あのカクテルは、それと同じ名――“キスミークイック”というなんて、渚は知り得なかったから。
耳元で囁かれた熱っぽい文句に、あげようとした抗議の声はけれど唇に触れた熱に飲み込まれて。
何度も重ねられるそれに抵抗も許されず、結局安室が満足して離してくれるまで、渚はただただ流されるしかなかった。
くさい…
「ち、ちょっと安室さん!?」
「あんなものをあなたに出されて、平静でいられると思います?」
「い、いやそれは、だってまさかそんな名前のカクテルとは知らなくて!」
だが渚が何を言おうと安室は立ち止まってくれる様子を見せない。そのまま渚の腕を引いて店を出た安室は、人気のない路地裏の方へと入り込んでいく。
やがて表通りから完全に見えなくなったところで、安室はようやく渚の方を振り返った。
楽しそうに細められた瞳はいつものような揶揄を含んでいるのに、どこか熱をはらんでいるようにも見えて。
「言っておきますが、渚さんが悪いんですよ」
――キス・ミー・クイック、早くキスしてなんて、せがんだのはあなたですからね。
まるで唇のようなハナキリンの花びらの、上を向いて咲くその姿がキスを強請っているように見えることからついたとされるその名前。
あのカクテルは、それと同じ名――“キスミークイック”というなんて、渚は知り得なかったから。
耳元で囁かれた熱っぽい文句に、あげようとした抗議の声はけれど唇に触れた熱に飲み込まれて。
何度も重ねられるそれに抵抗も許されず、結局安室が満足して離してくれるまで、渚はただただ流されるしかなかった。
くさい…
79 無名さん
「ライ、と。あのいけ好かない男と大人の恋とは、非常に不愉快極まりない」
「い、いやいや、ただのカクテル言葉じゃないですか!それに別にたまたま飲んでたカクテルがライベースってだけですし…」
「そもそもライと名のつくものをあなたが口に含んでること自体腹立たしいんですよ」
ポーカーフェイスに長けた安室が唯一その表情を歪めさせる男。
不意に、掴まれていた腕をグイと強く引き寄せられた。気付けば目の前に蒼の瞳。吐息がかかりそうなほど近いその距離に、喉が鳴ったのが自分でもよく分かった。
己しか映さないその瞳に満足したのか、先程までの不機嫌さはどこへやら、安室は心底楽しそうに笑んでいる。
「安室さん、もしかしてもう酔ってます?」
「まさか。酔いませんよ、これくらいで。…ああ、でも」
「どうせなら、バーボンで酔わせたいですね」
弧を描く唇から紡がれたのは、まるでバーボンのように甘く力強さを秘めた、言の葉。
「い、いやいや、ただのカクテル言葉じゃないですか!それに別にたまたま飲んでたカクテルがライベースってだけですし…」
「そもそもライと名のつくものをあなたが口に含んでること自体腹立たしいんですよ」
ポーカーフェイスに長けた安室が唯一その表情を歪めさせる男。
不意に、掴まれていた腕をグイと強く引き寄せられた。気付けば目の前に蒼の瞳。吐息がかかりそうなほど近いその距離に、喉が鳴ったのが自分でもよく分かった。
己しか映さないその瞳に満足したのか、先程までの不機嫌さはどこへやら、安室は心底楽しそうに笑んでいる。
「安室さん、もしかしてもう酔ってます?」
「まさか。酔いませんよ、これくらいで。…ああ、でも」
「どうせなら、バーボンで酔わせたいですね」
弧を描く唇から紡がれたのは、まるでバーボンのように甘く力強さを秘めた、言の葉。