13 無名さん
「ムコセー。ムコセー。うるせぇぞ。爆破野郎。ヒーローなんて糞食らえだ。自己満足のためだけに人助けなんてしやがって。よくよく考えばノーマルの私の方が本当ならば正しいんだからな。このバケモン共。正義のためならば人を殴ってもいいのか?ダメだろ。ビィランがやることだと思うだろ。でもな、ヒーローだって同じことしてるんだぞ。変わらねぇよ。お前ら。バケモンはバケモンだろ。だいたいなんでヒーローが要るんだよ。おかしいだろ。みんな私と違って個性持ってんだから、自分の身は自分で守るもんだろ。なんで、守らない。なんでヒーローに任せる。自分の身も守れない奴を守るのがそんなに楽しいか。嬉しいのかよ。頭、おかしいんじねぇの?そんなに人の命を守りたいのか?人は平等だって?死ぬのはダメだって?じゃあ、お前ら死刑囚でも守ってこい。その化物の力で刑務所ぶち壊して、助けてこい。人は平等なんだろ?立ち上がれるんだろ?それか、死刑囚なんか違うってか?人じゃねぇってか?ヒーロー目指してんだろ。綺麗事言って綺麗事するのが仕事だろ?じゃあ、立派な綺麗事じゃねぇか。綺麗事なんてな、他から見ればただの自己満足なんだよ。正当化したい言い訳なんだよ。気づけ、バカが」
といつも通りの文句を言った。おお。勝った。無個性勝った。すげー
と歓喜に溺れていたら、ドアが開いた。やべ。チャイムなった。
といつも通りの文句を言った。おお。勝った。無個性勝った。すげー
と歓喜に溺れていたら、ドアが開いた。やべ。チャイムなった。
テレビゲームばかりやっている息子に、お父さんは勉強させようと偉い人の話をしました。
「ジミー。リンカーンって知ってるだろ?リンカーンがお前の年の頃には、暖炉の明かりで勉強してたんだぞ。それぐらい勉強したんだ」
「ふうん。パパ、ボクも言っていい?」
「なんだ?」
「リンカーンはパパの年の頃には、アメリカの大統領だったよ」
「ジミー。リンカーンって知ってるだろ?リンカーンがお前の年の頃には、暖炉の明かりで勉強してたんだぞ。それぐらい勉強したんだ」
「ふうん。パパ、ボクも言っていい?」
「なんだ?」
「リンカーンはパパの年の頃には、アメリカの大統領だったよ」
交通事故現場で両足がちぎれた男の子を、お母さんがすごい笑いながら、
「どうせ死にますから!殺しましょ!ね!それが正しいでしょ!ね!殺そ!ね!どうすんの!こんなん助かってどうすんの!」
って石で殴り殺そうとして、周りの人が止めてた。
「あんた親だろう!親は信じろよ!親は最後まで信じろよ!ダメだよ!」
て八百屋のお兄さんが泣きながら叫んでた。
神戸市北区、つくしが丘で三週間前に起きた事故です。
近隣住民、そして僕も見ていました。やるせなかった。
「どうせ死にますから!殺しましょ!ね!それが正しいでしょ!ね!殺そ!ね!どうすんの!こんなん助かってどうすんの!」
って石で殴り殺そうとして、周りの人が止めてた。
「あんた親だろう!親は信じろよ!親は最後まで信じろよ!ダメだよ!」
て八百屋のお兄さんが泣きながら叫んでた。
神戸市北区、つくしが丘で三週間前に起きた事故です。
近隣住民、そして僕も見ていました。やるせなかった。