13 無名さん
〈不安〉

「主は…俺を捨てるのか?」
『………何でそうなる』
執務室兼自室に入った途端、三日月の口から発せられた言葉に、マリアは深いため息を吐いた。
「あれは俺だろ?女人の格好をしているが」
『まぁそうね。三日月宗近を元に造ったからね』
「だったら俺は、主に取って不要な存在になるなぁ」
『だから何でそうなるの!?』
自分はもうお払い箱だと言う三日月に、マリアの目に怒りが籠る。
「主とて、抱くなら柔らかい方が良いだろ?」
『三日月以外に興味ない』
「あれも三日月だ」
『ぁあーーーっ!!もう!!』
「っ!!?」
中々進まない会話に痺れを切らしたマリアは、三日月の腕を掴むと自分の方へと引っ張る。
マリアの突然の行動に対処出来なかった三日月は、そのままマリアの腕の中へと収まると、荒々しく唇を塞がれた。
「んっ!?んんっ!?ふぁ…ぁんっ」
口付けにより、徐々に力を失った三日月の体を畳に寝かせた所で、やっとマリアは唇を離した。
「はぁはぁはぁ……んっ」
肩で息をする三日月の頬に手を伸ばし、優しく撫でる。
それにも反応を返す三日月に、マリアはにっこりと満面の笑みを浮かべた。
『ど〜〜やら三日月は、如何に私がお前の事を大事に思っているのか理解してないようね。いい機会だ。この際じっっっっっくりと、その体に教えて上げようか』

朝霧たんのサイトで唯一読める小説が拍手お礼文なんだけど…こう言う展開にしたくて夢主を両性にしたの?