14 無名さん
>すぐ怒るんだから、と思いながら鞄を取ろうとした時だった。ガタン、自分の机に何故か押し付けられてしまった身体にルーシィは目を見開く。

「え、ちょ、何してんのよ」
「…」

何を考えているのかはわからないが何だかとてもヤバイ気がしてならない。腕を押さえつけられていてとても胸が苦しく、正直シャツのボタンがはち切れそうだった。机の端によって捲りあがってしまったスカートさえも直せない。腰が痛いと思いながらもう一度何するの、と爆豪を睨んだ。

「無用心」
「はい?」
「少しは警戒しろって言ってんだよ」
「…はあ」

気の抜けた返事に爆豪はため息を盛大に吐いてルーシィの額をベチンッ!と叩く。かなり痛くて涙目になるが、爆豪の早くしろという睨みに急いで鞄を取った。さっきのは一体何だったのだろうか。よくわからず結局その日は家まで送ってもらったのだった。

二人がどう動いたらシャツのボタンが弾け飛ぶくらい苦しい体勢になるの…と言うか爆豪ってこんなキャラじゃないだろ